2025年はどうなる?(2025/1/6)

 

 

 

2025年がスタートしました。

今年の相場はどう動くのでしょうか。

 

 

 

ちなみに日経新聞によると、主な金融大手6社の予想として、25年末の米S&P500種株価指数の目標は65007000となっていました。(現在は5942

そして、25年末の日経平均株価の目標は41000円~46000円となっていました。(現在は39894円)

 

 

 

一方、25年末の円相場見通しについては「1ドル=138円~160円」となっていました。(現在は1ドル=157.31円)

 

 

 

これらは、あくまで「予想」ですが、株については「株高予想」で、円相場については「まちまち」といった感じです。

 

 

 

さて、今年の注目といえば、やはり何と言ってもトランプ氏です。(120日に米第47代大統領に就任)

また、トランプ次期政権でDOGE(政府効率化省)を主導するイーロン・マスク氏(世界一の大富豪、実業家)にも要注目です。

 

 

 

そのような中、トランプ氏は公約として「ディープステート(隠れた権力、国民が選挙で選んでもいない官僚や民間人、既得権益)の解体」「ウクライナ戦争の停戦」「関税の引き上げ」「LGBTQ(性的少数者)の否定」「不法移民の国外追放」・・・と、多くの政策を掲げていますが、はたしてスムーズな政権移行となるでしょうか?

 

 

 

すると、やはりと言うか、気になるニュースが出てきました。

 

 

 

 

 

【米政府、ウクライナに59億ドルの軍事・財政支援 新政権発足前に】

 

 

 

【ニューヨーク市が「渋滞税」導入へ、米都市で初 トランプ次期大統領は反対】

 

 

 

【トランプ氏一族経営のホテル前でテスラ車爆発 テロの可能性も】

 

 

 

 

 

まず前述のように、トランプ氏は「ウクライナ戦争の停戦」を公約に掲げていますが、それを邪魔するかのように、バイデン政権はウクライナに対する追加軍事支援を発表しました。

 

 

 

一方で、いくら「追加軍事支援」と言ったところで、そこには米国民の「税金」が使われます。

先日、米国住宅都市開発省は2024年のホームレス数が18%増加したと報告し、現在の米国は貧困、精神疾患、薬物乱用の蔓延も指摘されている状況ですから、その「税金」の使われ方は全くもってアメリカ・ファースト(アメリカ国内優先主義)ではありませんし、これはバイデン政権による、とんでもない愚策だと思います。

 

 

 

また、ニューヨーク市が導入する「渋滞税」ですが、先月、「ニューヨーク市の地下鉄車内で女性が火を付けられて死亡した事件」がありました。

ちなみに、犯人はグアテマラ国籍の不法移民(トランプ氏は不法移民の国外追放を公約に掲げる)でした。

つまり、ニューヨーク市の地下鉄は危ない(暴行や強盗などの犯罪件数が2024年に入り13%増加)からこそ乗れない、だからこそ「車の渋滞が酷い」といった背景があるわけですが、それに対してニューヨーク市は「渋滞税」を導入するというのです。

当然、トランプ氏はこれに反対していますが、この件についても、トランプ氏が大統領に就任する直前に導入されることになりました。

 

 

 

さらに先日は、トランプ氏の一族の企業が経営するホテルの前で車が爆発・炎上しました。

爆発した車は、なんとイーロン・マスク氏がCEOを務める「テスラ製」でした。

また、この事件とは別に、先日は米南部ニューオーリンズで群衆に車が突っ込み、40人以上が死傷した事件もありました。

マスク氏は「テロ行為だとみられる。両方の事件は、何らかの繋がりがあるだろう」と述べていますが、なんとも「きな臭い」感じがします。

さらに、様々な情報が錯綜しており、真相もよく分かりません。

 

 

 

さて、このように見ていきますと、明らかに、トランプ次期政権に対する「妨害」のようなものを感じます。

 

 

 

そのような中、米大統領の警備にあたる「シークレットサービス」の責任者がFOXニュースのインタビューに応じ、「現在の警備体制ではトランプ氏の身の安全を100%保障できない」と述べていました。

 

 

 

また、ロシアのプーチン大統領も「これまで何度も暗殺されそうになったトランプ氏だが、今でも、その危険性はなくなっていない。私はトランプ氏と一緒に仕事をするのを楽しみにしている。残念ながら、米国は暗殺大国だから心配で仕方がない」と述べていました。

そして、「バイデン大統領やその仲間が、トランプ政権になれば、ロシアとの関係が改善に向けて動き出すので、それを阻止しようとしているのだろう」とも述べていました。

 

 

 

トランプ氏は、これまでにも何度も暗殺の危機に直面しましたし、引き続き「不穏な動き」には要警戒と言えるでしょう。

 

 

 

さて、冒頭の「相場予想」とは別に、今年は「巳年」ですから、株式市場では巳年は前年の辰年と合わせて、「辰巳天井」と言われ、株価の上昇が一服するとの格言があります。

1989年の1229日に日経平均株価が当時過去最高となる38915円を付け、バブル景気がピークを迎えましたが、この時も「巳年」でした。

 

 

 

また、今年は「巳年」の中でも「乙巳(きのとみ)」で、60ある組み合わせの中で42番目になりますが、過去を振り返ると、「歴史的な事件」が数多く起きているようです。

前回の乙巳(きのとみ)である1965年は米軍が北ベトナム本土への直接的空爆「北爆」を開始し、ベトナム戦争が本格化することとなりました。

そういう意味では、2025年の今もロシアとウクライナの戦争は継続していますし、イスラエルも未だパレスチナ自治区ガザ各地を攻撃していますので、警戒が必要でしょう。

 

 

 

そして、何と言ってもトランプ2.0(トランプ第2次政権)がスタートします。

そのような中、世界は「トランプ2.0も、1期目のような混乱と予測不能性に満ちたものになるのではないか」と警戒しています。

前述の「歴史的な事件」という観点で考えれば、トランプ氏の「暗殺リスク」も考えられるでしょうし、いずれにせよ警戒が必要です。

 

 

 

ちなみに、トランプ氏の1期目は、「大きな上りに大きな下り、それに恐ろしいほどの下り。そして次のピークまで上がったら、また下がることになる」といったツール・ド・フランス(自転車ロードレース)と「トランプ相場」が似ていると指摘されていました。

 

今後の相場も、引き続き慎重に取り組んでいきましょう。