水面下の動き

 

 

 

「何か水面下で、とんでもないことが起こっているのではないか?」と思います。

まずは、以下のニュースです。

 

 

 

 

 

【当選したら世界中から米軍を撤退させる、ケネディ候補が衝撃の発言】

 

 

 

 

 

先日、バイデン米大統領は2024年の大統領選挙で再選を目指すと正式に表明しましたが、最近の報道によると、「民主党の大統領候補選び」で、ケネディ候補(故ケネディ大統領の甥)はバイデン米大統領に1ポイント差まで迫っているそうです。

 

 

 

そんなケネディ候補が、自身が当選したら「米国の国外にある800の米軍基地を全て閉鎖し、直ちに米軍を帰還させて、米国を模範的な民主政国家に戻す」と述べたのです。

 

 

 

そのような中、日本には北海道から沖縄まで、全国各地に130か所もの米軍基地が存在します。

沖縄だけでも31カ所ありますし、三沢空軍基地、横田空軍基地、横須賀海軍基地、岩国海兵隊基地、佐世保海軍基地など、よく知られる米軍基地もあります。

 

 

 

したがって、このようなこと(世界中から米軍を撤退させる)が本当に実現したら、いったいどうなるのでしょうか?

 

 

 

一方で先日は、岸田文雄首相の地元・広島で、G7サミット(主要7カ国首脳会議)が開催されました。

 

 

 

ウクライナ問題や「核兵器のない世界」に向けた議論など、幅広いテーマが話し合われたようです。

 

 

 

しかし、バイデン米大統領から、1945年の「広島原爆投下」についての謝罪は無かったようです。

岸田首相は子供の頃、父親から「岸田一族も多くが被爆し、死に至った者たちもいた」と、当時の話を聞いていたにもかかわらずです。

 

 

 

そうかと思えば、以下のようなニュースが報じられました。

 

 

 

 

 

【日本は5年で核大国となる=米元国務長官】

 

 

 

 

 

上記の米元国務長官とは、ヘンリー・キッシンジャー氏(99歳)のことです。

ロッキード事件で田中角栄元首相を転落させた人物としても知られ、泣く子も黙る世界的な人物とも言われています。

 

 

 

ところで2016年の米大統領選で、「トランプで決まり!」と「半年前」に公言して当てた副島隆彦氏は、「トランプ氏がキッシンジャー宅を訪問したことの重大さ」を指摘して、「トランプで決まり!」と公言するに至ったと述べています。

 

 

 

そんな大物のキッシンジャー氏が、なんと「日本が核大国への道を突き進んでいる」「日本は5年で核大国となる」と述べたのです。

 

 

 

これは、前述の「世界中から米軍を撤退させる」ということと関係があるのではないでしょうか?

 

 

 

いずれにせよ、キッシンジャー氏の言う通りであるなら、何やら物騒な感じがします。

 

 

 

それもこれも、米国の国力が低下し、グローバル化(国境を越えた財、サービス、資本の移動、世界的な経済の統合拡大)に陰りが出てきたからだと思います。

 

 

 

しかし、これは同時に、世界に地政学的緊張の高まりを招くようです。

 

 

 

先日、世界3大投資家の一人であるウォーレン・バフェット氏は、TSMC(台湾にある世界最大の半導体メーカー)の保有株を全て売却しました。

 

 

 

ちなみに、先端半導体は軍事力に直結すると言われますが、バフェット氏は保有株の売却の理由を「台湾海峡の地政学的緊張の高まりを懸念しているからだ」と述べました。

 

 

 

そのような中、様々な軍事専門家が「台湾有事なら日本は必ず巻き込まれる」と言っています。

 

 

 

したがって、世界中から米軍を撤退させるという発言も、台湾有事も、日本が核大国への道を突き進んでいるという発言も、全ては繋がっているのではないかと思います。

 

 

 

そして、一部の専門家は「台湾有事は今年かもしれない」と言っていますが、バフェット氏のTSMCの保有株売却と合わせて考えれば、これは本当に今年なのかもしれません。

 

 

 

さらに、もう一人の世界3大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏は、最近以下のようなことを述べました。

 

 

 

 

 

・世界的に脱ドル化の流れが進んでいるのは、米国が史上最大の債務国であるためだ。

 

 

 

・米国の友好国の多くでさえ、将来自分たちに何かが起こるのではないかと心配しており、ドルに匹敵するものを探しており、そのため脱ドル化のプロセスが加速している。

 

 

 

・米国、欧州、日本では今後、銀行が次々と倒産し、「酷い」リセッション(景気後退)が到来する。

 

 

 

 

 

上記のように、世界的に脱ドル化の流れは着実に進んでおり、リセッション(景気後退)の懸念もある中で、地政学的緊張の高まりもあるのが世界の現状なのです。

 

 

 

実際に、「米企業は3四半期連続利益悪化」と報じられているように、米国は完全にリセッション(景気後退)の様相を呈してきました。

 

 

 

それにもかかわらず、日経平均株価は3万円を突破し、TOPIX(東証株価指数)もバブル崩壊後の戻り高値を上回り、19908月以来およそ33年ぶりの高値を付けています。

 

 

 

はたして、本当に日本はそんなに景気が良いのでしょうか?

「狂気の沙汰」ではないのでしょうか?

 

 

 

いずれにせよ、世界は水面下で「とんでもないこと」が起こっている可能性があり、そうであるなら、相場も「大どんでん返し」があるかもしれません。

 

 

 

 

相場は、大荒れ相場が現実となっても大丈夫なように、慎重に取り組んでいきましょう。