偽映像!?

 

 

 

AIが進化を遂げ、人々が言っていないことを言ったかのように、やっていないことをやったかのように仕立て上げることができる時代に突入した」

 

 

 

「今、本書で取り上げる事柄を知っておかないと、大変なことになる」

 

 

 

 

 

上記は『ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち』(日経ナショナルジオグラフィック社)という書籍の概要になります。

 

 

 

著者はニーナ・シック氏で、ブレグジット(英国EU離脱)、フランス大統領の選挙運動、2016年と2020年の米国大統領選などの選挙における他国の干渉、誤情報やニセ情報の進化に関連する仕事に携わってきた方です。

次世代のニセ情報や、AIを使って作られるディープフェイクを研究されています。

 

 

 

さて、人々は普通、何事でも「映像で見せられる」と、無条件に真実であるかのように思い込んでしまいます。

 

 

 

しかし、有名な「オバマ元大統領の本物にしか見えないCG」や「エリザベス女王の本物にしか見えないCG」や、「女性AIアナウンサー」の動画など、これらの動画を観ても、まず本物と見分けがつかないと思います。

お時間に余裕のある方は、以下のURLで動画を観てみてください。

 

 

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=cQ54GDm1eL0

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=IvY-Abd2FfM

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=8DqSzQcjWtE

 

 

 

 

 

ところで今回このような話をしていますのも、現在のウクライナとロシアの戦争についても、2国間のプロパガンダ戦(宣伝戦)をはるかに超えており、フェイク・ニュース(偽ニュース、偽映像を含む)が主流メディアによって拡散されていると指摘する専門家達が少なからずいるからです。

 

 

 

そして、仮に「フェイク・ニュース(偽ニュース、偽映像を含む)」なのだとしても、一般の人々にはなかなか見分けがつかないと思いますが、そのような可能性は「大いにあり得る」と思っておいた方がいいと個人的には思います。

 

 

 

『作られる戦争』と題する動画でも、その辺りの事情が上手に説明されています。

https://www.bitchute.com/video/iWoDumtEMxw3/

 

 

 

 

 

「君はここに立って」

「(偽映像のことを)バラしたら?」

「殺し屋に殺されるよ」

「(映像の)背景に村を入れろ」

「(映像に)炎を入れろ」

「(映像に)叫び声を入れろ」

「うん、上手く(映像が)できた!」

「(この映像を)マスコミに流せば、すぐに放送できるね」

 

 

 

 

 

『作られる戦争』では、上記のような「やり取り」によって、偽映像が作られる過程が説明されています。

 

 

 

そもそも、戦争が「ひとりでに起こる」なんてことがあるはずはなく、虫眼鏡で見るように詳細を見ていけば、最後は必ず、戦争を仕掛ける「仕掛け人」という「人達」に行き当たります。

 

 

 

したがって、ウクライナとロシアの戦争についても、主流メディアは「ロシア=悪」と報じていますが、仕掛け人達は本当に全員がロシア人なのか、仕掛け人達にウクライナ、そして米国及びNATO諸国の人達が本当に含まれないのか、大いに疑問を持つべきであると私は思います。

 

 

 

ところでウクライナ情勢が悪化してからというものの、27000円を超えていた日経平均株価は一時24000円台まで下落し、直近では再び27000円を超えるまで上昇しています。

 

 

 

一方で国内に目を向けてみると、依然としてコロナ禍であり、例えば、成田空港は、レストランやショップが入っているエリアは8割方閉まっていて、非常に閑散としているようですし、私は大阪在住ですが、大阪市内でもまるで「ゴーストタウン」のようになっている商業施設がいくつもあります。

 

 

 

そのような状況にもかかわらず、現在の日経平均株価は30年ぶりの高値水準にあるわけです。

 

 

 

しかし、これを「合理的に」説明できるでしょうか?

 

 

 

一般的には量的緩和(マネーのジャブジャブ、マネーのバラまき)が原因とされていますが、それ以前に、「おかしいものは、おかしい」と感じる感性が重要だと思います。

 

 

 

そして今、盛んに「悪い円安」と報じられるようになってきました。

それは事実であると私も思いますし、ドル円は120円の大台を付けました。

実際に、「円」の「実質的な価値」を示す「実質実効レート」は、50年ぶりの円安になっています。

 

 

 

ところが日本の対外純資産は356兆円もあり、30年連続で「世界一」です。

したがって、昔からずっと「安全な避難先」として、必ず「円」の名前が挙がっています。

 

 

 

しかし現実は、エンドレスに「円安」が進んでいるわけです。

 

 

 

このことについて、日本の金投資第一人者として知られ、元トレーダーの豊島逸夫さんは、次のようなことを語っていました。

 

 

 

 

 

【日本経済に関する知見の薄い人達が、「円」の「実質的な価値」を示す「実質実効レート」を無視して、ひたすらトレーディングを行っている】

 

 

 

 

 

私も同意見です。

しかし、仮に相場が「インチキ」で、報道が「インチキ」であっても、大多数によって「流れ」は作られていきますから、「流れを意識しつつ慎重に」というのが、今後も相場に取り組む際の重要なポイントになってくると思います。

 

引き続き頑張りましょう。