デンマークのコペンハーゲンに本拠を置く世界的大手投資銀行「サクソバンク」が挙げた2022年の予測に、「米国のインフレ率は第二次世界大戦後初の15%へ」というものがあります。
これまで「一時的だ」と、インフレ(物価上昇)を否定し続けてきたFRB(米連邦準備理事会)も「インフレ」を認めるようになった今、サクソバンクの予測が「現実」になる可能性を否定することはできないでしょう。
一方で、米国は1月10日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数が113万人を超え、過去最多を更新しました。
感染力の強い変異株「オミクロン株」の拡散が影響したとみられています。
日本では、新規感染者数が6000人を超えたと報じられていますが、それでも米国とは桁が全然違います。
ところが、そんな米国の「ドル」が、日本の「円」よりも強い状況が長らく続いています。
米国の「利上げ」が意識されているからでしょう。
実際のところ、インフレを鎮めるには「利上げ」ということになるのですが、利上げは株価を下落させるのが「セオリー」です。
すると、近年ずっと続いてきた米国の株高も、いよいよ終焉を迎えるかもしれません。
さらに米国株の「暴落」をきっかけとして、為替市場等、他の市場も「大荒れ」となる可能性もあるでしょう。
このように、例えばですが、未来の可能性について「想定」しておくことは、投資家としても意識しておきたいところです。
一方で、まだ2022年が始まったばかりということもあり、様々な「予言」も出ています。
米国で、毎年年初にいくつもの予言を発表し、その的中率の高さにより注目を集めるようになった「予言者」で、ジョセフ・ティテルという方がいます。
予言ですから、当たる可能性もあれば、外れる可能性もあるでしょうが、ジョセフ・ティテルの2022年の予言の中で、個人的に「あり得るかも」と思った予言を以下に記してみます。
・異常気象や食糧危機が起こり、トラック運転手のストライキも激増する。またこれらは、強烈な物価高騰を招く。
・食糧危機が悪化し、食料品店や雑貨店が暴徒に襲われる。
・新しく制定される法律が原因で、人々の移動や旅行が妨げられる。これは失業率の上昇を招く。
・2022年の米国株式市場は狂ったように乱高下する。
・株式市場がクラッシュ(急落)する。しかし、一部の人達は「インサイダー取引」で大儲けする。
・「インサイダー取引」によって、かなりの数のトレーダーが逮捕される。
・トップクラスの医師のスキルとAIを融合した新しいタイプの手術の方法が開発される。
・ガソリン供給の世界的な不足が発生し、多くのガソリンスタンドが閉鎖される。
・石油価格が高騰する。1970年代のオイルショックと似たような状態になる。
・メキシコ湾の施設で原油の流出が起こる。これは同じ時期に発生した巨大ハリケーンによって広いエリアに拡散し、被害を大きくする。
・米国民の政権に対する強い抗議が原因となって、2022年でバイデン政権が終焉する。
・共和党による権力の奪還が始まる。
・テキサスやアリゾナで、メキシコからの移民の流入を阻止するために、武装した住民が国境を警備するような事態になる。しかしこれは、メキシコの麻薬カルテルの反撃を招き、大惨事となる。
・犯罪が激増し、国民は身を守るために銃を購入し、銃の売上が史上最高を記録する。
・新型コロナウイルスの新たな変異種が拡散し、マスクの着用が義務化され、人々を強制的に隔離する収容所のようなものができる。
・北朝鮮の体制が崩壊する。
・イタリアで、旧約聖書にある大洪水を思わせるような巨大な洪水が発生する。
・2022年にローマ法王が辞任する。
・2022年3月11日には、2011年3月11日に起こったことと同じようなことがまた起こる。これは日本とは限らないが、大きな津波が発生する。
・米国で山火事が頻繁に発生するようになる。
・パリで車爆破テロが起こる。
・ヨーロッパの経済が最初に不況に入るが、すぐに米国にも拡大する。
・不動産市場がクラッシュする。これは最初にヨーロッパで起こり、その後、米国にも波及する。
・これからは、有効な唯一の投資は金(Gold)のような希少金属になる。銀(Silver)も良い。
・暗号通貨が崩壊する。
以上です。
「当たる」か「外れる」かは分かりませんし、予言内容を個人が「コントロール」できることでもありませんが、相場においては、「仕掛けのタイミング」「決済のタイミング」「ポジション量」は個人でもコントロールができることです。
今後もコントロールできることに集中して、しっかりと取り組んでいきましょう。