レンジ相場とトレンド相場

 

 

 

FXの相場では、レンジ相場とトレンド相場の2種類があります。あくまで感覚値ですがレンジ相場が7割、トレンド相場が3割程度の割合かと思われます】

 

 

 

 

 

上記は、FX業者のOANDA Japan、カナダのトロントに本部を置くOANDAグループの日本法人のコメントです。

 

 

 

ところで相場の世界では、「上がると見せかけて下がる」「下がると見せかけて上がる」ということが頻繁にあります。

 

 

 

実際に、相場用語としても「騙し(だまし)」という用語があるくらいで、「騙し(だまし)」とは、テクニカル指標が売買シグナルを発したものの、その後、想定と異なる相場展開となることを意味します。

 

 

 

そんな「上がったり下がったり」の「レンジ相場」が、FXでは7割程度あると考えられます。

 

 

 

この「レンジ相場」で利益を上げようと思えば、「上がったら売る」「下がったら買う」を繰り返す必要があります。

 

 

 

一方で、相場の世界では、「しつこく上がる」「しつこく下がる」ということもあります。

 

 

 

つまり、「しつこく上がる」「しつこく下がる」の「トレンド相場」は、FXでは3割程度あると考えられます。

 

 

 

この「トレンド相場」で利益を上げようと思えば、レンジ相場の戦略(上がったら売る、下がったら買う)とは「逆」になります。

 

 

 

つまり、「上がったら、それが継続するとみて買う」「下がったら、それが継続するとみて売る」という戦略になります。

 

 

 

さてFXに限らず、あらゆる相場で「レンジ相場」や「トレンド相場」があります。

例えば「日経平均」と「ドル円」について振り返りますと、以下のようなことがありました。

 

 

 

 

 

2012年に1万円程度だった「日経平均」は、2021年現在、3万円程度まで上昇している

 

 

 

2012年に80円程度だった「ドル円」は、2021年現在、114円程度まで上昇している

 

 

 

 

 

つまり、近年は「日経平均」も「ドル円」も、「トレンド相場」の局面では、上昇(しつこく上がる)が主体だったということです。

要するに、「買い」を主体に取り組んでいれば、利益が上がったということになります。

 

 

 

一方で、時期によっては、下落(しつこく下がる)が主体の時もあります。

 

 

 

 

 

1989年に38957円を付けた「日経平均」は、2008年にかけて6994円まで下落した

 

 

 

1989年に150円程度だった「ドル円」は、2008年にかけて90円程度まで下落した

 

 

 

 

 

上記の時期においては、近年の相場とは「逆」に、「売り」を主体に取り組んでいれば、利益が上がったということになります。

 

 

 

そのような中、現在、世界的に「しつこく」株高が続いています。

新型コロナウイルス関連のニュースでは「オランダが再びロックダウン、ドイツは深刻な状況」と報じられているのですが、そんな欧州株式市場も「6週連続上昇で過去最高値」を付けています。

 

 

 

また、先週のコラムでもお伝えしたように、イーロン・マスク氏という、たった1人の起業家が、日本時価総額トップのトヨタ自動車(連結社員数36万人)を上回る資産を築き上げていますが、その背景には、テスラ株の「異常」なまでの上昇があります。

 

 

 

つまり、近年の相場は「合理性」を無視しており、ひたすら「買うから上がる、上がるから買う」という行為が繰り返されていると考えられます。

 

 

 

しかし前述のように、相場においては「売るから下がる、下がるから売る」という行為が繰り返される時期もあります。

 

 

 

したがって、近年の相場が「合理性」を無視していると考えた時に、この先の相場について、例えば次のような「両極端」のケースを想定することが大事だと思われます。

 

 

 

 

 

・「日経平均」が5万円~10万円、「ドル円」が200円~300円になるケース

 

 

 

・「日経平均」が3000円~5000円、「ドル円」が30円~50円になるケース

 

 

 

 

 

上記のような「両極端」のケースが「絶対に起こらない」とは言えない以上、どちらの展開になろうとも、利益が狙える戦略とは、どのような戦略なのでしょうか?

 

 

 

それは、「トレンド相場」で利益を上げる戦略であり、前述のように、「上がったら、それが継続するとみて買う」「下がったら、それが継続するとみて売る」という戦略になります。

 

 

 

しかし現実的には、「上がったり下がったり」の「レンジ相場」が、FXでは7割程度あるわけですから、「上がったら売る」「下がったら買う」を基本とすることも大事です。

 

 

 

このようなことを考えますと、以下のような「スタンス」で取り組むことが、今後の相場で利益を上げる「鍵」になると思われます。

 

 

 

 

 

・「上がったら売る」「下がったら買う」を基本とする

 

 

 

・ただし「トレンド相場」に乗るためにも、直近24時間のトレンドに気を配る等、トレンドが明確と思われる場合には、トレンドの方向にポジションを傾けておくことも忘れない

(上昇相場なら「買い」ポジションを多くする、下落相場なら「売り」ポジションを多くする)

 

 

 

 

 

そして当然のことながら、慎重さを維持して取り組むことが重要です。

 

引き続き、頑張りましょう。