先日『金融バブル崩壊 危機はチャンスに変わる』(日経BP)の著者で、長期投資のパイオニア、顧客数11万6000人超えの「さわかみファンド」を運用する澤上篤人(さわかみあつと)氏の発言が報じられていました。
澤上氏は以下のような発言をされていました。
・異常な株価バブルは、一刻も早く崩壊したほうがよい。
・「健全な経済」こそが大歓迎。その視点で見ると、今はあまりにも異常な状態。
・異常な状態が長く続けば続くほど、事態は深刻になる。
上記の澤上氏の意見に、私も「100パーセント同意」です。
そして正直なところ、今の相場の「異常さ」は開いた口が塞がらないレベルだと思っています。
したがって今や誰でも、世界中で容易に「異常さ」を見つけることができると思っています。
【アメリカ】
・新型コロナウイルスで、依然として毎日約3500人の死者が出ている。
・新型コロナウイルスによる死者が、第2次世界大戦の米軍死者数を超えた。
・ダウ、ナスダック、S&P500の主要3指数が、いずれも史上最高値を更新した。
【欧州】
・ユーロ圏GDPが、統計開始以来、最大の落ち込みとなった。
・2020年新車販売台数が、過去最大の落ち込みとなった。
・欧州当局者の間で、現在の「ユーロ高」を懸念する声が増えてきた。
【イギリス】
・今年1月の輸出が前年同月比で7割減となった。
・英国型コロナが再び変異し、ワクチン効果を脅かす恐れが出てきた。
・直近1カ月で、最も買われている通貨が「ポンド」となっている。
【日本】
・関西国際空港の出入国者数が前年同月比98.8%減となった。
・2020年の消費支出が過去最大の落ち込みとなった。
・日経平均株価が、30年6カ月ぶりに30000円台を回復した。
上記から言えることは、まさに「正常」の対極であり、「異常」だということです。
このような「異常」な中での投資戦略は、前述のように、こうした異常な状態が永久に続くことはないということで、株にせよ、為替にせよ、大幅な「逆回転」を想定しておくことが正解になると思います。
一方で、金(Gold)や銀(Silver)も有望です。
先日、世界一の大富豪になったと報じられたイーロン・マスク氏ですが、彼が率いる電気自動車大手のテスラが、会社の運用方針として「金(Gold)」を対象にすると発表しました。
イーロン・マスク氏といえば、過去にヘッジファンドにテスラ株を大量に空売りされ、会社が経営危機に陥ったこともあることから、特にヘッジファンドに対して強く恨んでいることで知られています。
そのような理由から、先週のコラムでお伝えした【米素人集団、ヘッジファンドを締め上げ勝利】の件についても、「一泡吹かせろ!」ということで、イーロン・マスク氏は米素人集団(個人投資家達)の肩を持っています。
金(Gold)についても、主に空売りしているのはヘッジファンドや大手金融機関ですから、今回、テスラが会社の運用方針として「金(Gold)」を対象にすると発表したことは、金(Gold)にとっては追い風であり、専門家の間では「もしも金(Gold)が下がっても、テスラが買ってくるだろう」「これで金(Gold)は下がりにくくなった」等と言われています。
銀(Silver)についても、先週のコラムでお伝えした通りで、米素人集団(個人投資家達)は「次は銀(Silver)だ」と言い、銀(Silver)に標的を定めていますし、世界3大投資家の1人であるジム・ロジャーズ氏も「銀価格は50ドルを突破する」と発言しています。(現在は27ドル台)
そのような中、あとは「何」が株価暴落の「きっかけ」となるかです。
現在、主流メディアは報じていませんが、オルタナティブ・メディア(代替メディア)では、しきりに「大統領執務室の映像がテレビのセット(スタジオ)になっている」と報じられており、証拠画像も挙げられています。
「壁と壁の間に数センチの隙間ができている」画像等が挙げられています。
また「バイデンの映像がCGになっている」という報道もあります。
さらに軍の基地周辺が、飛行制限が出されたままになっているという報道もありますし、おそらく水面下で「何か」が起こっているのではないでしょうか。
いずれにせよ、実体経済と乖離した相場は異常であり、いつ是正されてもおかしくないと思っておいた方が賢明だと思います。
引き続き頑張りましょう。