あけましておめでとうございます。
昨年中は色々とお世話になり心よりお礼申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
・世界市場、コロナ後先取り 実体経済とは乖離も
・コロナに揺れた株式市場 楽観的な株高は現実と乖離?
上記は最近の報道になります。
2020年はNYダウが30606ドルで過去最高値を更新して終了し、日経平均株価が27444円で31年ぶりの高値で終了しました。
このように、現在の株高は実体経済とあまりにも乖離しており、そのような株高の影響が為替市場にも波及しています。
さてこの現状について、そして今後の展開について、私達投資家はどのように考えたらよいのでしょうか?
世界三大投資家と称される著名投資家のジム・ロジャーズ氏は、最近のインタビューで以下のように語っていました。
・今や日本や米国に限らず、イタリアやフランス、他の国々に至るまで借金を膨らませ続けており、これは狂気の沙汰である。
・最終的にはひどい結末を迎えるだろう。
・(しかし私は)日本株のETFを購入した。
・日本銀行は次々とお金を刷りまくり、株式から債券、ETFの購入にまで手を出している。
・バブル崩壊から30年経つが、このままいけば日本市場は再びクレイジーな状況に至るかもしれない。
・米国株は歴史的な高値圏で最高値を更新しているから、投資していない。
・世界中で中銀が莫大なお金を刷り続けているので、日本や中国が最高値を更新してもおかしくない。
・(しかし私は)明日にも考えを変えるかもしれない。
上記のジム・ロジャーズ氏の発言を一言でまとめますと、「狂気の沙汰であることを承知した上で、日本株に投資している」ということです。
さて、実体経済と真剣に向き合いますと、現在の株高の流れには容認しがたいものを感じますが、ジム・ロジャーズ氏の発言を参考にしますと、「この流れはまだ続くかもしれない」と判断できます。
しかし、ジム・ロジャーズ氏の「明日にも考えを変えるかもしれない」という発言からも分かるように、「この流れはまだ続くかもしれない」一方で、「明日に、ひっくり返ってもおかしくない」と思っておいた方が良さそうです。
したがって、株を買うにせよ、為替で「円売り・ドル売り」で利益を得ようとするにせよ、「おっかなびっくり」で取り組むべきだと思います。
ところで近年の株式相場について、私はずっとイメージしていることがあります。
それは「黒ひげ危機一発」というゲームで、皆さんも一度は遊んだことがあるのではないかと思うのですが、海賊が頭だけを出している樽に対して短剣を刺し、樽から飛び出す海賊の反応を楽しむゲームです。
このゲームは「海賊を飛び出させたほうが負け」というルールとなっており、ゲームの後半になればなるほど、負けるリスクが高まっていきます。
私には、近年の株式相場が「黒ひげ危機一発」のような相場になっているように思えてならないのです。
それはやはり、現在の株高が実体経済とあまりにも乖離しているからです。
そんな中で、いわゆる「落とし穴」はたくさんあります。
思いつくままに、以下に最近の気になるニュースを挙げてみたいと思います。
・イギリス3度目のロックダウン、変異株の猛威が浮き彫りに
・英で変異種拡大受け40か国以上が航空便など乗り入れ停止
・英EU、完全離脱後の混乱警戒 貿易に通関手続き、早速不備も
・コロナワクチン、根強い副作用の懸念 欧米の摂取結果 見極め重要
・日本医師会など「緊急事態」宣言 9団体合同、通常医療困難と警告
・年末年始「例がない閑散さ」 観光地から相次ぐ悲鳴 Go To 全国で一斉停止
・米政府機関へのサイバー攻撃、修復に半年以上かかる可能性も
・トランプ大統領、1月6日にワシントンに集まるよう支持者に呼びかける
上記のように、今の世界には、いわゆる「落とし穴」がたくさんあります。
相場に関しては、「この流れはまだ続くかもしれない」ですが、私達投資家は実体経済としっかり向き合い、株の暴落、円高・ドル高、金高・銀高を想定しておいた方が賢明だと思います。
引き続き頑張りましょう。