2021年の相場

 

 

 

今年も残すところあとわずかとなりました。

 

 

 

今年は新型コロナウイルスが感染拡大し、世界中で数多くの犠牲者を生みました。

そして犠牲者の家族や周囲等では、多くの方々が悲しみました。

 

 

 

お亡くなりになられた方に哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方には心よりお悔やみ申し上げ

ます。

 

さて新型コロナウイルスは、その影響で倒産した企業も数多く、多くの人達が困窮に追い込まれました。

「困窮相談、前年の3倍に」というニュースも報じられました。

 

 

 

ところが、そうした悲惨さがまるで存在しないかのように、世界の株式市場はひたすら高値を更新し続けています。

 

 

 

さてここで、来年の相場がどうなるのかを考えてみたいと思います。

 

 

 

2021年は丑年(うしどし)です。

 

 

 

相場用語では、ブル(雄牛)とベア(熊)と言って、ブル(雄牛)が角を下から上へ突き上げる姿から相場が上昇していることを表し、ベア(熊)が獲物を捉える時に手を上から下に振りかざす姿から相場が下落していることを表す言葉として使われています。

 

 

 

一方で、丑年の相場格言は「つまずき」です。

 

 

 

「つまずき」という言葉通り、これまでのアノマリー(経験則)でも、丑年の相場は下落する傾向にあります。

SMBC日興証券によると、十二支の中では午年(うまどし)に次いで二番目に悪いとのことです。

 

 

 

近代五輪史上初の大会延期となった東京五輪・パラリンピックは、今のところは来年夏の開催予定となっています。

ところが、新型コロナウイルスの感染状況によっては再延期の可能性もあり、そうなってくると株価下落に繋がるとみられています。

 

 

 

ところで米大統領選挙についてですが、私が個人的に認識していることを以下に記したいと思います。

 

 

 

 

 

・来年120日の就任式までは、どうなるか分からない。

 

 

 

・不正選挙が行われたのは間違いない。

 

 

 

・バイデン氏は中国共産党と繋がっている。

 

 

 

・米国防総省が、バイデン氏政権移行チームへの情報共有を突然中止した。

 

 

 

・米大統領選挙に中国共産党が干渉していたとみられ、トランプ氏が非常事態宣言や戒厳令を発動し、バイデン氏の「国家反逆罪」を問う軍事法廷が開かれる可能性がある。

 

 

 

 

 

上記のように、今後もしも「バイデン氏の勝利」がひっくり返るような事態になれば、経済界も金融市場も外交も大混乱となり、株価も暴落するだろうと思います。

 

 

 

また、これまで株価の上昇に合わせて進行していた円安・ドル安も、株価が暴落すれば、一転して円高・ドル高になるのではないでしょうか。

 

 

 

そして東京五輪・パラリンピックや米大統領選挙以外にも、気になる問題はまだまだあります。

 

 

 

イギリスのEU離脱は、ジョンソン首相が「交渉が深刻な状況」にあると指摘しており、すでにイギリスでは混乱が広がりつつあります。

EU離脱後を見据えて、輸入急増のために港や海峡トンネルが大混雑となっているのです。

コロナ規制に備えようということで、食料や日用品の欠品、遅延も続発しています。

また、自動車会社が部品不足で操業停止になる可能性までも指摘されています。

さらに、コロナの変異種まで見つかり、欧州各国やカナダがイギリス旅客機の乗り入れを禁止する事態にもなっています。

 

 

 

一方で、欧州でもコロナの変異種が見つかり、新型コロナウイルスの感染も急拡大しており、ドイツはロックダウン(都市封鎖)強化、フランスは夜間外出禁止となっています。

またフランスでは、マクロン大統領の「コロナ陽性」も報じられています。

 

 

 

オランダも5週間のロックダウン(都市封鎖)期間に入り、これまでで最も厳しい制限が敷かれています。

 

 

 

イタリアも州をまたぐ移動の禁止、スキー場の閉鎖、夜間外出禁止を継続するなどの措置を取っていたところ、再び年末年始の全土ロックダウン(都市封鎖)が決まりました。

 

 

 

さて、このように見ていきますと、現在の世界的な株価上昇の流れは、やはり不自然だと言えます。

丑年のアノマリー(経験則)にもあるように、来年は株価下落とみる方が自然ではないでしょうか。

 

 

 

一方で、大手金融機関の「予想」も公表されました。

 

 

 

米金融大手のJPモルガンは、来年のドル円相場を「1ドル=98円」と予想しました。

 

 

 

JPモルガンは、日本が海外との貿易や投資などでどれだけ稼いだかを示す経常収支が、依然として高水準の黒字であるとし、「円が上昇する可能性が高い」と指摘しています。

 

 

 

金・銀も来年は上昇すると思われます。

 

 

 

カナダ金融大手のCIBC(カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース)は、来年の金価格を2300ドル(現在は1900ドル)、銀価格を32ドル(現在は27ドル)と予想しました。

 

 

 

CIBCは「現在のコロナ禍における経済リスクと不確実性は、終焉に程遠い」とし、「有事の金・銀」に則って、これらが上昇すると指摘しています。

 

 

 

引き続き来年も、株の暴落、円高・ドル高、金高・銀高の相場観をキープしておくべきだと思います。

 

 

 

 

ひとつ参考にしていただけたら幸いです。