サプライズ(驚天動地の事件)

 

 

 

先週のコラムでもお伝えしましたが、相場の世界ではよく「セプテンバー(9月)サプライズ」「オクトーバー(10月)サプライズ」「ノベンバー(11月)サプライズ」「ディセンバー(12月)サプライズ」などと言われることがあります。

 

 

 

秋から年末にかけて、情勢を大きく変えるような、驚天動地の事件が起きることがあるということです。

 

 

 

そのような中、最近になって頻繁に「何」が「サプライズの引き金になるのだろうか?」と語られることが増えてきました。

 

 

 

特に今年は米大統領選挙を控えていることもありますので、何かしらのサプライズ(驚天動地の事件)が起きるのではないかと噂されているのです。

 

 

 

ここで「サプライズの引き金」として、現在噂されている様々なことを以下に挙げてみたいと思います。

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスに効果のあるワクチンの量産・配布が発表される

 

 

 

・コロナ第2波が訪れる

 

 

 

・トランプ大統領が中国から貿易やIT面で全面的な譲歩を勝ち取る

 

 

 

・トランプ大統領がイランや北朝鮮の核開発を停止させる

 

 

 

・トランプ大統領がイランや中国に対して宣戦布告を行う

 

 

 

・トランプ大統領がキューバやベネズエラに対して宣戦布告を行う

 

 

 

 

 

さて上記以外にも噂されていることは色々ありますが、過去を振り返ってみたときに、特に米大統領選挙の前には、現職の候補が自身に有利な政策を発表するケースが多々あります。

 

 

 

そのような中、選挙分析のプロで過去の選挙の勝者をことごとく言い当ててきたアメリカン大学のアラン・リットマン教授は「バイデンが必ず勝つ」と断言しており、全米で話題になっているようです。

 

 

 

ちなみに、もしもバイデン候補(元副大統領)が勝利した場合、民主党政権誕生の不透明感から、米国株式は売られるだろうと言われています。

 

 

 

しかし、いくら「バイデンが勝つ」と言われていようとも、相手はあのトランプ大統領です。

 

 

 

トランプ大統領であれば、再選を得るためには「手段を選ばぬ行動」に打って出るのではないかと噂されており、それが上記のようにイランや中国、キューバやベネズエラに対する「宣戦布告」ではないかというわけです。

 

 

 

 

 

・イラン 米制裁に対抗 中国との包括的協定を模索

 

 

 

・米、中国企業に制裁 イラン産原油取引に関与

 

 

 

・米中の2国間投資、上期は9年ぶり低水準 関係悪化で=調査

 

 

 

・米 国連演説で「中国ウイルス」

 

 

 

・米、キューバを対テロ非協力国に再指定

 

 

 

・米政府、キューバとのチャーター便禁止

 

 

 

・米スパイ拘束と発表 「製油所を偵察」―ベネズエラ大統領

 

 

 

・米政権、ベネズエラ石油部門への制裁強化を検討=担当特使

 

 

 

 

 

上記はいずれも最近のニュースですが、イランや中国、キューバやベネズエラと米国との間には紛争の火種があることが分かります。

 

 

 

しかもジンクスとして、戦時下にある現職の大統領は必ず再選を勝ち取ってきたということがありますので、トランプ大統領による「宣戦布告」もあり得るのではないかというわけです。

 

 

 

そして、もしもこのような「宣戦布告」が現実になった場合、相場は間違いなく大きく荒れると思われます。

株式市場は大きく売られ、円高・ドル高が進み、金や銀が買われる展開になるでしょう。

 

 

 

一方で、新型コロナウイルスに効果のあるワクチンの量産・配布が発表されるといったようなプラスのサプライズの場合、株式市場はさらに上昇し、円安・ドル安が進み、金や銀が売られる可能性もあるわけですが、ワクチン開発で期待されていた英国のアストラゼネカ社では、治験者に重大な副作用が発生し、一時的に実験が中断するような事態も起きています。

 

 

 

またマイクロソフト創業者で、自身の慈善団体を通じワクチン開発などに多額の寄付をしているビル・ゲイツ氏は「新型コロナワクチンの年内承認は難しい」と語っています。

さらに「ワクチンが完成すれば、2022年には状況は改善するだろう」とも語っており、新型コロナウイルスの蔓延による現在の状況が改善するには、楽観的に見てもまだ2年はかかる話だと言っています。

 

 

 

このような全体像を踏まえますと、やはりサプライズ(驚天動地の事件)が起きるとすれば、相場が荒れるケースを想定しておく方が賢明だと思います。

 

 

 

 

引き続き頑張っていきましょう。