バフェットの金投資

 

 

 

「(1999年に米IT大手アマゾンへ投資をしなかったことが)事業家人生で最大の後悔だ」

 

 

 

以前、何かの記事で、ソフトバンクグループの孫正義会長が上記のように語ったことを、私は目にしたことがあります。

 

 

 

アマゾンはその後急成長を遂げ、現在は時価総額ランキングで世界3位、時価総額は約16000億ドル(約1693900億円)となっています。

そしてアマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏は、世界富豪ランキングで1位、資産額は1880億ドル(約199000億円)となっています。

 

 

 

ところが、最近になってソフトバンクグループの孫正義会長は「新たな投資運用会社を設立し、米IT大手を中心に試験的な投資を進めている」と表明し、アマゾン株を約1100億円分保有していることを明らかにしました。

遅ればせながら、ソフトバンクグループとして、アマゾンに投資をしたということでした。

 

 

 

さて最近、これに似たような話が金(GOLD)でもありました。

 

 

 

世界3大投資家の一人であるウォーレン・バフェット氏が「金投資に動いた」というニュースです。

 

 

 

ちなみに前述のジェフ・ベゾス氏と同様、ウォーレン・バフェット氏も2008年に世界富豪ランキングで1位になったことがあります。

 

 

 

ウォーレン・バフェット氏といえば、主に株式投資で成功を収めた投資家で、昔から金(GOLD)に対しては否定的でした。

その理由も「上がる、上がらない」からではなく、「農業は食糧を生み出す。企業は製品やサービスを生み出す。金GOLD)は何も生み出さない」という理由からでした。

 

 

 

そんな「金(GOLD)嫌い」で知られていたウォーレン・バフェット氏が、この度「金投資に動いた」ということは、ニュースでも大きく報じられることとなりました。

しかも金価格が2000ドルに接近し、史上最高値圏で推移していた中でのニュースでしたから、遅ればせながら、ウォーレン・バフェット氏も「金投資に動いた」ということで、市場では「金(GOLD)についてもお墨付きが与えられた」と解釈されているようです。

 

 

 

さらに報道によると、ウォーレン・バフェット氏は「米金融大手JPモルガン・チェースの保有株数を6割減らし、米金融大手ゴールドマン・サックスに至っては保有株を全て手放した」とのことでした。

 

 

 

このようなウォーレン・バフェット氏の動きを見ていますと、「時代が変わってきている」ということではないかと思います。

 

 

 

そして金(GOLD)といえば、カナダの著名投資家で、伝説の金投資家とも言われ、金および採掘権関連会社フランコ・ネバダの会長でもあるピエール ・ラソンデ氏も「金価格は、今後4年間で最低でも現値の910倍の価格がついても驚くことではない。さらに言えば、金価格は天井知らずと言えなくもない」と語っています。

 

 

 

さらに世界3大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏に至っては、金(GOLD)だけでなく銀(SILVER)についても強気で、以下のように言及しています。

 

 

 

 

 

・金や銀を買うべきだ。直近では、銀価格が金より落ち込んでいるので、どちらかを選べと言われたら私は銀を選ぶ。

 

 

 

・金や銀が下がる展開になれば、ここは惜しみなく買おうと思っている。

 

 

 

・不安の時代には金や銀に投資するのが正しい。私はもっと多くの人が金や銀に投資すべきだと思っている。私は、そう遠くない未来に、金や銀が大きな利益を生むと見ている。なぜなら歴史を振り返ると、人々が政府に対して信頼を無くしたとき、金や銀の価格は急騰しているからだ。

 

 

 

 

 

さてこのように、著名投資家たちの動きや発言に注目をしますと、やはりこれからの時代、金や銀が有望だと思います。

 

 

 

そしてジム・ロジャーズ氏も「不安の時代」と語ったように、コロナ禍の現代は「不安の時代」と言えるはずです。

 

 

 

また「不安の時代」ということにしっかりと向き合えば、現状のように、株が上がり続ける状況は「おかしい」と判断できます。

 

 

 

一方、通貨に目を向けますと、新型コロナウイルスの感染拡大は世界各国の経済に甚大なダメージを与えているわけですが、それでも国によってダメージの度合いが違うことが分かります。

当然、ダメージの度合いの「よりマシな通貨」が買われる方が自然であり、そのような観点で考えますと、GDPの落ち込み度合いからも「円買い」「ドル買い」が自然な流れとなります。

 

 

 

問題は、今の「異常」とも言える株高、円安、ドル安の流れが「いつ」転換するかです。

 

 

 

しかし「いつ」転換するかは、実際のところは「神のみぞ知る」です。

 

 

 

それでも「目安」は考えることができます。

 

 

 

前述のウォーレン・バフェット氏が用いている「バフェット指数」です。

株の割高、割安を判断する指数です。

 

 

 

報道によると、現在はバフェット指数が30カ月ぶりの高水準となっており、株式が過大評価されていることが分かっています。

同時にこれを理由として、「調整局面が近い」とも言われています。

 

 

 

つまり、株高、円安、ドル安の流れが「いつ」転換してもおかしくないと考えておくべきで、反対に株安、円高、ドル高を想定しておくべきだと言えそうです。

 

 

 

また前述のように、金や銀も有望だと考えられます。

 

 

 

 

今後は、このような全体像をしっかりと意識して取り組んでいきましょう。