楽観的な投資家

 

 

 

金と銀が順当に上昇してきています。

整合性の取れた相場展開になっていると思います。

 

 

 

一方で、どう表現すればいいのか、思わず首を傾げるような、言葉を失うような値動きをしているのが今の株価と為替です。

 

 

 

 

 

【景気はどん底なのにアメリカ株はなぜ上がる?】

 

 

 

GDP3割減、失業率は11%で、コロナ患者数は世界最大で経済再開もままならないのに、投資家は何を考えているのか】

 

 

 

 

 

上記は、最近ニューズウィークで報じられていたものです。

おそらく多くの投資家も疑問に思っているであろう「株の上昇」について触れられています。

 

 

 

日々のニュースをつぶさに追っていれば、現状について楽観的になりようがないと思いますが、記事によると「大胆なほど楽観的になっている投資家が多いのだろう」ということでした。

 

 

 

さてこのような現状について、著名投資家は何を考えているかということですが、世界3大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏は、メディアで以下のように語っていました。

 

 

 

 

 

・私は米国株に投資していない。米国株はいつも高値で、さらに史上最高値を更新し続けてきたからだ。

 

 

 

・私も米国人だから、米国で良い兆候が見えたら、間違いなく米国株を買う。だが、今の時点でそのような材料は見当たらないのが実情だ。

 

 

 

・上昇した株価はすぐに修正されるはずだ。世界中の市場は一直線に上昇しており、明らかに異常だ。私はそのような状況を過去に見たことがないし、私たち投資家は誰もそのような経験をしたことがない。

 

 

 

 

 

上記がジム・ロジャーズ氏の語っていたことですが、ここで私たち投資家は考える必要があると思います。

それは「はたして、大胆なほど楽観的な投資家とジム・ロジャーズ氏のどちらが真理に近いか?」ということです。

 

 

 

私は当然、ジム・ロジャーズ氏の方が真理に近いと思っています。

そして、近いうちに株の暴落が起こっても何ら不思議ではないと思っています。

 

 

 

すると、これまで株の上昇に合わせて推移していたドル安や円安の流れも一気に逆回転し、ドル高、円高の流れに転じると思います。

 

 

 

一方で、金と銀については「まだまだ」上がると思っています。

 

 

 

まず銀については、現在1トロイオンス=28ドル台で推移していますが、過去には49.81ドルをつけたことがあります。

つまり、現在の価格はまだ史上最高値にも達していないということです。

このコロナ禍にもかかわらず、株は史上最高値に再接近しているのに、紙幣と違って「有限」である銀が史上最高値に再接近しない理由はないと思います。

 

 

 

次に金についてですが、金は現在1トロイオンス=2000ドル台の史上最高値圏で推移しています。

しかし「本当の意味での史上最高値」は、インフレ調整をした「2800ドル」になると、多くの専門家によって指摘されています。

したがって、銀と同様、紙幣と違って「有限」である金が「2800ドル」に接近しない理由はないと思います。

 

 

 

しかし金については、さらに興味深い情報も入ってきています。

 

 

 

それは、カナダの著名投資家で、伝説の金投資家とも言われ、金および採掘権関連会社フランコ・ネバダの会長でもあるピエール ・ラソンデ氏が、以下のように語っていることです。

 

 

 

 

 

『金価格は、今後4年間で最低でも現値の910倍の価格がついても驚くことではない。さらに言えば、金価格は天井知らずと言えなくもない』

 

 

 

 

 

もしもピエール ・ラソンデ氏の予想が正しいとすれば、金価格は今後4年で「1トロイオンス=2万ドル」にもなる可能性があるということです。

 

 

 

一方で、金銀レシオ(金価格÷銀価格)は長期平均で約57となっていますので、金が2万ドルになるならば、銀は350ドルになる可能性があるということです。

 

 

 

株でも銘柄によっては、このような大化けになるケースがあることを考えてみますと、金や銀についても「あり得ることだ」と思います。

 

 

 

一方で、株価全体で考えれば、経済全体を反映するのが本来の「あるべき姿」なので、やはり今後の暴落は必至だと思います。

 

 

 

 

今後はしっかりと有事を想定し、円高・ドル高、金高・銀高を意識しておきましょう。