インチキ相場

 

・何があっても上昇する株価

 

 

 

・株価に大きな影響を受ける為替、金・銀

 

 

 

・典型的なインチキ相場

 

 

 

 

 

私は今の相場について、上記のようなことを日々思っています。

 

 

 

そのような中、日本の金投資第一人者として知られ、チューリッヒの子鬼(スイスの諸銀行を舞台として、金融市場で投機筋が暗躍していることを指した表現)とも言われていた元トレーダーの豊島逸夫さんも以下のような発言をされていました。

 

 

 

 

 

・これだけ心配事が絶えないのに、株は連日の高騰。

 

 

 

・私もなぜここまで株が買われるのか釈然としません。多くの投資家も戸惑っています。

 

 

 

 

 

さて、多くの投資家は今の相場を「おかしい」と思っているでしょう。

 

私ももちろん「おかしい」と思っているのですが、現在個人的に気になっているニュースを以下に整理してみます。

 

 

 

 

 

・アメリカで、黒人男性が警察官に押さえつけられて死亡した事件への抗議デモが、全米50州、150の都市で起き、一部が暴徒化するなど、事態が深刻化している。ロサンゼルスなど25の都市では夜間外出禁止令が出された。

 

 

 

・(上記のデモに対して)29州と首都ワシントンで計約18千人の州兵が動員され、厳戒態勢が続いている。

 

 

 

・(上記のデモで)ホワイトハウスの入り口の守衛所が放火されたほか、セント・ジョンズ教会の地下も放火された。

 

 

 

・(上記のデモで)トランプ大統領が一時地下室に避難し、ホワイトハウスは異例の消灯。

 

 

 

・デモが海外にも飛び火し、カナダ、イギリス、フランス、オランダ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジルでも人種差別反対のデモが起こっている。

 

 

 

・アメリカの失業保険申請件数が4000万件を超えた。

 

 

 

・アメリカの4月の個人消費支出が前月比で13.6%減となり、過去最大の落ち込みとなった。

 

 

 

2030年までにアメリカGDP(実質国内総生産)が850兆円減るとの試算を、CBO(米議会予算局)が公表。

 

 

 

・アメリカ政府が、香港の自治が失われたと公式に判断。

 

 

 

・イギリスのジョンソン首相が、香港の住民のうちおよそ290万人に対し「イギリスの市民権を獲得する道を開く」と表明。

 

 

 

・アメリカが、中国でウイグル族の人権侵害に関わった中国の当局者に制裁を科す「ウイグル人権法案」を可決。

 

 

 

・トヨタの4月の世界販売台数が前年同月比で46%減となり、スズキは同87%減となった。

 

 

 

 

 

さて上記のような状況下でも、連日のように株価が上昇しているのが今の相場です。

 

「インチキ相場」と言っても過言ではないと思います。

 

 

 

特に先週末は、NYダウが829ドル高の暴騰となりました。

 

アメリカの雇用統計が、予想外の改善だったことが理由とされています。

 

 

 

ところが、以前から方々でアメリカの雇用統計は怪しいと言われており、国家ぐるみの粉飾とまで言われています。

 

 

 

やはり、その他多くのニュースの方がアメリカの実態をよく表しているのではないでしょうか。

 

 

 

世界3大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏は、以下のように言っています。

 

 

 

 

 

・いつの日か、必ず終わりが来る。

 

 

 

・ある日突然、相場参加者の態度が変わるときが必ずやって来る。

 

 

 

・次の危機は「史上最悪の危機」になる。

 

 

 

・株価は値下がりすることになる。50%60%70%、いやそれ以上だろう。

 

 

 

 

 

私は、今の相場の「おかしさ」は限界に近付いているのではないかと感じます。

 

コロナもデモも無視して、株価ばかりが上昇するのは「異常」だと思います。

 

 

 

私達投資家は、ジム・ロジャーズ氏の言うように、ある日突然、相場参加者の態度が変わるときが必ずやって来ると思うべきで、強烈な「逆回転」を想定しておくべきだと思います。

 

 

 

強烈な逆回転とは、「株高から株安」に、「円安・ドル安から円高・ドル高」に、「金安・銀安から金高・銀高」にという流れが強烈に進むということです。

 

 

 

特に今こそ、ニュースをよく見て、実態がどうなのかをしっかり意識しておくべきだと思います。

 

 

 

忍耐強く頑張っていきましょう。