専門家の予想

 

今回は、2人の専門家の「予想」を紹介したいと思います。

 

 

 

まずは副島隆彦さんの「予想」です。

 

 

 

副島さんといえば、「リーマン・ブラザーズが破綻する」と本に書いたら、2週間後にリーマン・ショックが起こり、「次の大統領はトランプで決まり!」と米大統領選の「半年前」に公言して「当てた」ことなどによって、世間で一目置かれている方です。

 

 

 

先日、副島さんの新刊本「もうすぐ世界恐慌 そしてハイパー()インフレが襲い来る」(徳間書店)が発売されました。

 

 

 

本書の予想(内容)を以下に簡単に紹介します。

 

 

 

 

 

・金価格は6倍(1オンス=10000ドル)になるから今こそ金を買いなさい。そして、最低5年間は、握りしめる覚悟でいなさい。

 

 

 

・どうやら、すでにアメリカの金(Gold)不足は尋常ではない。アメリカの富裕層が、金買いに殺到している。

 

 

 

・日本が「米・欧・日」の中では一番強い。

 

 

 

・アメリカ政府が特権を振りかざして、FRBとゴールドマン・サックスが、レバレッジ500倍とかを掛けて、金を先物市場で売り崩している。もうすぐ1000倍のレバレッジでやるかもしれない。ドルを守るためだったら、何が何でも「金を殺して、やる」で、金殺しをやっている。だから、今も、金は1オンス1600ドルぐらいの低い値段に抑え込まれている。だが、それが、もう、出来なくなりつつある。

 

 

 

・私の考えでは、株なんかを買うよりも、これからは金(Gold)がずっといい。

 

 

 

・今、金(Gold)が上がっている。だから、「そろそろ売るか」ではなくて、そうではなくて、「いや、まだまだ上がる。だから、まだ買い増そう」と考えるべきなのだ。その理由は、たったひとつ。米ドル紙幣の信用が、米政府とFRBがあまりにも刷り過ぎて、世界中に垂れ流している。

 

 

 

・運命の316日のNY株の2997ドルの大暴落が起きた。(中略)次の大暴落は、トランプが、今年の113日に、大統領になんとか再選されて、その年明けの1月か2月だろう。これが私の予言だ。

 

 

 

・ドイツ銀行がデフォルト(債務不履行)を起こして潰れそうだ。

 

 

 

 

 

次に世界3大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏の「予想」を紹介します。

 

 

 

先日、イギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」にジム・ロジャーズ氏の発言が掲載されました。

 

 

 

その予想(内容)を以下に簡単に紹介します。

 

 

 

 

 

・私は買った金(Gold)をこれまでに売却したことがない。2010年に金(Gold)の購入を一時停止したが、2019年に購入を再開した。

 

 

 

・人々は過去にない金融緩和と金融政策を試みている政府を懸念し、金(Gold)と銀(Silver)に資金が流入すると信じている。

 

 

 

・私も先月(4月)、金(Gold)と銀(Silver)をポートフォリオに加えた。

 

 

 

・金銀レシオ(金価格÷銀価格)が記録的な高さ(銀が記録的な安さ)になっている。そのため、私は金よりも銀を好む。

 

 

 

 

 

さて2人の専門家の予想は上記のようになっており、もしも副島さんの「次の大暴落は、トランプが、今年の113日に、大統領になんとか再選されて、その年明けの1月か2月だろう」という予想が正しいならば、為替相場については、今年は一定のレンジを行ったり来たりという展開になりそうです。

 

そして、「日本が米・欧・日の中では一番強い」という意見に従いますと、年明けに株の大暴落が起これば、そのときは急激な円高となりそうです。

 

 

 

そして、2人とも金(Gold)には強気であり、ジム・ロジャーズ氏に関しては、銀(Silver)により強気です。

 

 

 

 

 

そのような中、以下のような「気になる」ニュースも入っています。

 

 

 

 

 

・米失業保険申請数が3300万件を超え、失業率が戦後最悪になった

 

 

 

・米GDP(国内総生産)が40%減に落ち込むとの予測

 

 

 

8カ国(アメリカ・イギリス・ドイツ・イタリア・オーストラリア・エジプト・インド・ナイジェリア)が、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり中国に賠償請求をし、その合計額が1京円を超えた

 

 

 

WHO(世界保健機関)が、感染第2波が広がるリスクがあると警鐘を鳴らした

 

 

 

 

 

さて、やはり世界は「不安定」であり、新型コロナウイルスの終息も一筋縄ではいきません。

 

 

 

先日ウォール・ストリート・ジャーナルでも「経済がこんなに悪いのになぜ株価が上昇するのか?」という報道がありましたが、今の株高は「無理やり」の株高です。

 

 

 

このような全体像、そして前述の2人の専門家の意見も踏まえますと、今後は、為替相場は円高目線で、金(Gold)と銀(Silver)も運用の選択肢に入れるのがよいのではないかと思います。

 

 

 

引き続き頑張りましょう。