ヨハネの黙示録

 

最近CNNが以下のようなニュースを報じました。

 

 

 

【新型肺炎を予言? 新型ウイルスが招く人類滅亡のお告げという疫病】

 

 

 

 

 

5歳の時からお告げが聞こえるようになったと主張する高齢の霊媒師が、2008年の夏に予言本を出版し、これが今改めて脚光を浴びているとの内容です。

 

脚光を浴びている理由は、その予言本に「2020年ごろ、重い肺炎のような疾病が世界中に拡散し、肺と気管支を攻撃し、既知の治療法全てに対して耐性を持つ」という記述があったからとのことです。

 

 

 

一方で、「新約聖書」に収められた「ヨハネの黙示録」で語られる、世界の終わりに起こる破滅的な災害の記述から喚起されるイメージと、現在の世界のイメージが近いということで、インターネット上では多くの「人類滅亡説」が拡散しています。

 

 

 

そしてそのような「人類滅亡説」は、過去にも何度も浮上してきました。

 

しかし、それでも人類は滅亡していませんし、今現在に至っています。

 

ですので、今回も「大丈夫」でしょう。

 

 

 

ただし、今の世界が「おかしくなっている」のは間違いないと思います。

 

 

 

私が気になった最近のニュースを以下に整理します。

 

 

 

 

 

・アメリカの3分の1の州で、外出禁止令が出された。

 

 

 

・トランプ大統領は、412日のイースター(復活祭)までに現行の様々な制限を解除して国全体の正常化を図りたいとの見解を表明したが、専門家達は「厳しい」と懸念した。

 

 

 

・アメリカ政府の秘密報告書が外部に流出し、「新型コロナウイルスの終息は最低18カ月」との内容であったことが報じられた。

 

 

 

・アメリカのCMBS(商業用不動産ローン担保証券)市場が破綻の瀬戸際にあると報じられた。

 

 

 

・ドイツ、イタリア、フランス、イギリス、スイス、ベルギーなどで外出禁止令や国境封鎖が発表された。

 

 

 

・ドイツのメルケル首相は国民に向けたテレビ演説で、新型コロナウイルスの流行でドイツは「第2次世界大戦」以来の最大の問題に直面していると述べた。

 

 

 

・イギリスでジョンソン首相が新型コロナウイルス陽性、ハンコック英保健相も陽性、格付け会社フィッチがイギリスの格付けを「ネガティブ」に引き下げた。

 

 

 

・東京オリンピック・パラリンピックが「1年程度」延期されることに決まった。

 

 

 

・今回の「コロナ・ショック」の経済打撃は「リーマン・ショック」以上であると、方々で報じられている。

 

 

 

・世界の航空会社の大半が各国政府の金融支援などを受けられない場合、今年5月末までに経営破綻する事態も有り得ると報じられた。

 

 

 

・世界旅行ツーリズム協議会は、観光業に従事する5000万人に失業の可能性があるとの予測を発表した。

 

 

 

FRB(米連邦準備理事会)が量的緩和を無制限とする緊急措置を決め、資金供給を大幅拡大すると表明した。

 

 

 

・トランプ政権と与野党の議会指導部は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応する2兆2000億ドル(約237兆円)規模の経済対策案で合意した。

 

 

 

 

 

さて「事態」を簡潔に把握すれば、今は「世界的な危機」です。

 

それを、日本もアメリカも欧州も金融緩和によってマネーを「ジャブジャブ」に溢れさせ、危機を乗り越えようとする意図であることが、各種報道から伝わっています。

 

 

 

結果として、324日のNYダウは2112ドル高となり、過去最大の上げ幅を記録しました。

 

また325日は日経平均も暴騰し、過去5番目の上げ幅を記録しました。

 

 

 

しかし今は「世界的な危機」であるわけです。

 

このような現状において、この局面で「株価の急上昇」となりましても、やはり「歪(いびつ)」であると言わざるを得ません。

 

 

 

一方、先週のコラムでもお伝えしましたが、ドイツでは金(ゴールド)や銀(シルバー)を買い求める動きが活発化し、ドイツ4番目の都市ケルンでは、貴金属商の前に長蛇の列ができ、「銀(シルバー)は売り切れ」といったニュースが入ってきています。

 

また、「ゴールド・バーが品薄、需要が盛り上がる」「ゴールドの現物が不足、枯渇している」「アメリカでゴールドの買い占めが起きている」・・・といった報道も相次いでいます。

 

 

 

つまり、マネーは「人為的」に「ジャブジャブ」に溢れさせることができますが、「金」や「銀」は「有限」であることを考えますと、現在のような局面では、「金」や「銀」こそが、上昇していく流れが自然だと言えます。

 

だからこそ、貴金属商の前に長蛇の列ができたり、買い占めが起こったりするわけです。

 

ちなみに、米金融大手ゴールドマン・サックスは324日、顧客に対して金地金を買うよう推奨しています。

 

 

 

現在、相変わらずと言いますか、再び【株高に歩調を合わせた円売りが出ている】などと報じられ、円安に進む展開もしばしば見受けられています。

 

「歪(いびつ)」な株高であるにもかかわらずです。

 

 

 

しかし「本質」を考えますと、円安は一過性だと思います。

 

それよりも現在、新型コロナウイルスは特に欧米での感染拡大が目立ってきていますので、いつドル安、ユーロ安、ポンド安に転じてもおかしくありません。

 

 

 

すると、為替はやはり「円高」に進む方が自然で、「金」や「銀」が上昇していく流れが自然です。

 

 

 

このようなイメージを持って、取り組むのがよいと思います。

 

 

 

引き続き頑張りましょう。