2月27日、NYダウは1190ドル安となり、過去最大の下げ幅を記録しました。
3月2日、NYダウは1293ドル高となり、過去最大の上げ幅を記録しました。
3月3日、NYダウは300ドルほど上昇した後で一気に1000ドル超下がり、前日比785ドル安となりました。
3月4日、NYダウは1173ドル高となり、過去2番目の上げ幅を記録しました。
3月5日、NYダウは一時1100ドル超下がり、前日比969ドル安となりました。
3月6日、NYダウは600ドル以上下落してスタート後、下げ幅を894ドル安まで広げましたが、最後の1時間で600ドル超上昇し、256ドル安となりました。
もう何と言ったらいいのか、無茶苦茶な展開だと思います。
「1000ドル超」や「過去最大・過去2番目」といった値動きが連日のように繰り返されています。
本日は日経平均が暴落して2万円割れ、為替もドル円が一時101円台を付けました。
ここは、真剣かつ冷静に「新型コロナウイルス」の行方を見極める必要があります。
さて新型コロナウイルスは、すでに「南極大陸以外」の全大陸で発症者を出したと報じられています。
次から次へと新たなニュースが舞い込んできていますが、国や地域別で私が気になったニュースを挙げてみたいと思います。
【日本】
・27の国と地域で日本からの入国制限を実施し、63の国と地域で日本からの入国者の行動に制限を課している。
・新型コロナウイルスの感染者が1000人を超えた。
・WHOが日本を「最も懸念される国」のひとつに挙げた。
【アメリカ】
・伝家の宝刀である0.5%の「利下げ」をしたにもかかわらず、株価の上昇が1~2時間しか続かず大幅下落に転じた。
・インターネット通販大手アマゾンが新型コロナの感染拡大で米国内出張を制限した。
・サンフランシスコ市やワシントン州、カルフォルニア州、NY州で非常事態宣言が発令された。
【欧州】
・欧州委員会が新型コロナウイルス感染の影響で、イタリアとフランスがリセッション(景気後退)に陥るリスクがあると言及した。
・イタリアで、全国の学校と大学が休校になり、サッカーリーグ・セリエAも無観客試合になり、国の北部が封鎖され、1600万人を隔離した。
・ドイツでは、新型コロナウイルスの流行がパンデミック(世界的流行)に達したと警告を発し、トイレットペーパーなどの「買い占め」が起こっている。
【イギリス】
・新型コロナウイルスの感染者増加を受け、ジョンソン首相は今後さらに感染者が増加するとの見方を示した。
・航空路線の減便が広がり、英ブリティッシュ・エアウェイズは400便超の運航取りやめ、ロンドンにあるHSBC(香港上海銀行)本社で新型コロナウイルス感染者が確認され、金融街に不安が広がっている。
・政府が新型コロナウイルス感染拡大を受け、労働者の20%が欠勤を強いられる恐れがあると警告した。
【中国】
・新型コロナウイルスの感染拡大を受け、航空旅客が6割減少した。
・新型コロナウイルスの感染者が8万人を超えたと発表された。
・2月の製造業の景況感を示す指数がリーマン・ショック直後を下回り、2月の不動産取引が83%減少した。
上記からも分かりますが、やはり先日、株式市場が「過去最大の上げ幅」「過去2番目の上げ幅」を記録したことは、全くもって道理に合わない展開であったことは明白です。
またこの「おかしな」相場の流れから判断しますと、今後も相場全般において「道理に合わない展開」がしばらく続くことが予想できます。
しかし、それでも私達は「大局観」を持つべきだと思います。
先月のコラムでもお伝えしましたが、米中貿易戦争もなく、新型コロナウイルスの蔓延もなかった「オバマ前大統領の時代」でさえ、NYダウが2万ドルを切っていた事実をしっかりと認識しておく必要があると思います。
そして、これだけ「おかしく」なった今の時代のNYダウが、今なお2万5000ドルを超えていることは、やはり道理に合いません。
私達は「道理に合わないことは必ず修正される」という「信念」や「大局観」を持っておくべきではないかと思います。
するとNYダウは下落する、これまで【株高に歩調を合わせた円売りが出ている】と報じられ、円安に推移していた「円」については、円高に修正されるという「大局観」が正解になるだろうと思います。
引き続き頑張りましょう。