数学的な考え

 

グーグルが最近、量子コンピューターを使って現在最高速のスーパーコンピューターでも解くのに1万年かかる問題を、わずか320秒で解いたと発表したそうです。

 

現在、暗号技術を使ったブロックチェーン(分散型取引台帳)が台頭してきていますが、以前から「量子コンピューターの発展が加速してくると暗号システムが破られる可能性がある」と言われており、暗号システムも早急に量子コンピューター対応へのバージョンアップが必要だと言われています。

 

 

 

一方で最近、ニューズウィーク等の複数メディアが報じましたが、【米軍戦闘機が撮ったUFO映像を「本物」と米海軍が認めた】という報道もありました。

 

動画には「超高速で飛行する物体を見たパイロットたちの興奮した声も入っている」などと報じられていました。

 

 

 

なんだか凄い時代になってきているなと思いますが、世の中の価値観の転換が本格的になりそうな予感がします。

 

 

 

さらに技術進化は日進月歩です。

 

 

 

日本経済新聞は最近、【AI翻訳が「人間超え」へ 技術が急発展】と報じていました。

 

最新のAI翻訳は英語と中国語間の翻訳が「プロ並み」に、日本語と英語間の翻訳で「プロに肉薄する水準」になってきているそうです。

 

近い将来は、プロ並みの翻訳コストが10分の1以下になるだろう、と報じられていました。

 

 

 

このように急速に変化する世の中で、相場の世界もAIの台頭が目立ってきています。

 

このことについても最近、日本経済新聞が【米ヘッジファンド、創業者引退続々、運用は勘からAIへ】と報じていました。

 

 

 

報道の詳細は以下のような内容となっていました。

 

 

 

 

 

・「勘」や「センス」に頼った運用で勝ち続けることが難しくなった

 

 

 

・カリスマ運用者がファンドを清算する例が目立つ

 

 

 

・今年13月期に清算したヘッジファンドの数は213本(新規設定ファンドは136本)

 

 

 

2018年に清算したヘッジファンドの数は659本(新規設定ファンドは561本)

 

 

 

・ヘッジファンドの数は2014年以降、減少傾向にある

 

 

 

AIヘッジファンドの「ツーシグマ」は15人の数学オリンピックのメダリストを抱え、社員の6割が金融分野の経歴を持っていないが、運用資産は580億ドル(約62500億円)に上り、運用成績も良好

 

 

 

 

 

要するに相場の世界もAIが台頭し、多くの投資家にとっては一筋縄ではいかなくなってきているということです。

 

 

 

最近はロイターでも、【外為市場の「ベタなぎ」長期化で専門ファンド閉鎖続出】と報じていました。

 

「ベタなぎ」とは普段あまり聞かない言葉ですが、風が吹かず、海面に波がないことを意味する言葉で、要するに最近の為替市場が「全然動いていない」ということです。

 

稼ごうにも相場が動かないことには稼げないわけで、「ベタなぎ」が長期化しているため、ファンドの閉鎖が続出しているようです。

 

 

 

なんとも厄介な時代になってきていると思いますが、上記のAIヘッジファンド「ツーシグマ」が好調であるように、今の時代は「数学的な考え」を重視して運用していくことがポイントになっていると思います。

 

 

 

一方で「勘」や「センス」に頼った「切った張った」=「短期売買」は、どんどん厳しくなっていると思います。

 

 

 

そのような中、昨年11月のコラムでもお伝えしましたが、以下の内容を再度振り返ってみたいと思います。

 

 

 

 

 

ある雑誌に「偏差値100超えの天才がたどり着いた禁断のFX手法」という記事が載っていました。

 

全国模試で2位になったことがあり、東京大学を卒業し、現在は専業トレーダーになっているという方の記事です。

 

 

 

FXを始めた「きっかけ」は、同じ東京大学出身の友人から「FXは簡単。1ドル80円から120円のレンジがほとんどなのだから」と説かれたからだそうです。

 

そして試行錯誤した結果、たどり着いた答えとして、以下のように述べていました。

 

 

 

FXのようなマニュアル本には『ナンピンのような買い下がりは厳禁』と書かれていました。しかし、失敗するのはレバレッジが過大になるから。資金管理に気をつければ、ナンピンこそもっとも簡単に勝ち続ける方法だと考えました」

 

 

 

「急落時には含み損が拡大しますが、強制決済にならないよう資金に余裕をもたせ、相場回復を待つのです」

 

 

 

 

 

私が皆さんにお伝えしている手法も、上記のような考えに基づいた手法になります。

 

資金管理に気をつけてナンピンする、強制決済にならないように資金に余裕を持たせるのも「数学的な考え」を必要不可欠とします。

 

 

 

前述のように最近の為替市場は全然動いていませんが、それでも「今後もずっと動かない」とは考えにくいと思います。

 

 

 

最近は、運用資産規模700兆円超を誇る世界最大の資産運用会社「ブラックロック」が「世界中の中央銀行の金融政策がジ・エンドになる」と発言したかと思えば、米金融大手のゴールドマン・サックスも「市場の大荒れは直前」と警告しています。

 

 

 

つまり「何かが起こる」と思っておいた方がいいでしょう。

 

 

 

したがって、前述のような「数学的な考え」はきちんとキープした上で、本コラムでも繰り返しお伝えしてきたことではありますが、「有事の円」「有事の金・銀」で、これらの「買い」を基本戦略として取り組んでいくのが良いと思います。

 

 

 

引き続き頑張りましょう。