ベネズエラ

 

今年の冬は、日本では暖冬と言われています。

 

「冬のコートでは汗ばむほどになりそうです」と報じられる日も度々あり、暖冬となっています。

 

 

 

一方で、先週アメリカではシカゴなどの一部地域(6州)で、なんと「気温が南極以下」と報じられ、氷点下30度を下回る異常事態となったそうです。

 

体感温度は氷点下46度とも報じられました。

 

そうかと思えば、この週末は一気に春の陽気に戻ったとの事です。

 

 

 

また他の国々においては、「北朝鮮で降雨・降雪の少ない異常気象」や「オーストラリアの南部で49.1度を記録」などと報じられています。

 

 

 

なんだか地球がおかしくなっているような気がしますが、昔から一部では「政治の乱れが気象の乱れに繋がり、気象の乱れが政治の乱れに繋がる」と言われており、私もそのように思います。

 

 

 

現在そのような中、南米ベネズエラを舞台に、権力闘争(資源争奪戦)が激化しています。

 

その構図は「アメリカ・EU 対 ロシア・中国」となっており、グアイド暫定(ざんてい)大統領にアメリカ・EUが付き、現職のマドゥロ大統領にロシア・中国が付いているという構図です。

 

 

 

ベネズエラは政情混乱に陥っており、ハイパーインフレに歯止めがかからず、インフレ率が1000%に達する勢いだと報じられています。

 

また各地で大規模デモも起こっており、40人が死亡、850人が逮捕と報じられています。

 

そして400万人が国外に逃げたそうです。

 

 

 

ベネズエラで権力闘争(資源争奪戦)が激化している理由は、同国が原油の埋蔵量でサウジアラビアに勝って、世界最大となっているからです。

 

さらにダイアモンドや金の埋蔵量、電子部品に欠かせないコルタンの産出量でも世界のトップクラスに君臨しているからです。

 

これらベネズエラにある豊富な資源を巡って、権力闘争(資源争奪戦)が激化しているという事のようです。

 

 

 

トランプ大統領は「現職のマドゥロ大統領を退陣させ、グアイド氏を新大統領にせよ」と内政干渉を始めています。

 

そしてペンス副大統領も「グアイド氏が新大統領になれば、アメリカは支援を約束する」と発言しています。

 

さらにアメリカは、ベネズエラ国営石油会社(PDVSA)を制裁対象に指定し、マドゥロ大統領退陣へ圧力を強めています。

 

ボルトン大統領補佐官は「ベネズエラの石油輸出に12000億円以上の損失を与える」と言っています。

 

 

 

一方で、ロシアはベネズエラに軍事基地を設けることを決定したと発表しています。

 

したがって、もしもマドゥロ政権が権力闘争を持ちこたえますと、南米にロシアの影響圏が誕生することを意味しますので、そのような事態を避けるためにも、アメリカはマドゥロ政権の打倒に必死になっています。

 

 

 

中国もこの10年間で総額500億ドル以上(約54600億円)をベネズエラに投じているそうで、巨額投資があだにならないように必死になっています。

 

ロシアも詳細は明らかにしていませんが、ベネズエラに多額の投資を行っているそうです。

 

 

 

したがって、この先の展開として、グアイド暫定大統領派(アメリカ・EU)と、マドゥロ大統領派(ロシア・中国)という大国による代理戦争に発展するかもしれない、と言われています。

 

トランプ大統領は「ベネズエラへの軍事介入は当然、選択肢」と発言しましたし、内戦の危機が指摘されているのです。

 

また、一国に2人の大統領は成り立ちません。

 

 

 

現在ベネズエラ情勢を巡っては、アメリカとロシアは批判合戦を繰り広げています。

 

一方、米中貿易戦争では、アメリカはファーウェイ(華為技術)CFOらを起訴し、中国に対する攻勢をさらに強めています。

 

 

 

このように、あちらこちらで大国同士が争っているのが現在の世界なのです。

 

 

 

そして冒頭で述べたように、世界各地の異常気象と、世界各国の政情の乱れはリンクしているように思えます。

 

さらに政情の乱れは、往々にして相場の乱れに繋がっていくものです。

 

 

 

このように考えますと、常に相場の乱れを想定しておくべきではないかと思います。

 

急激な相場変動がいつ来ても大丈夫なように、ポジション量を抑え気味にしておくなどの工夫が必要だと思います。

 

 

 

引き続き、頑張りましょう。