風が吹けば桶屋が儲かる

 

「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺があります。

 

一見すると全く関係が無さそうなのに、実は関係があったり、影響があったりするという意味になります。

 

 

 

【風が吹けば砂埃のために目を病む人が多くなり、目を病んだせいで失明すれば音曲で生計を立てようとする人が出てきます。そのため、三味線を習う人が増え、三味線の胴に張る猫の皮の需要が増えます。結果、猫の数が減少し、猫が減れば鼠の数が増えます。鼠は桶をかじるから桶がよく売れるようになり、桶屋が儲かります。】

 

 

 

このような桶屋が儲かる因果関係を言った昔話から出たのが「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺です。

 

 

 

さて、「風が吹けば桶屋が儲かる」に通じる話ですが、「これが無くなったら人間が生きていけないというものは何か?」と問われたら、皆さんは何と答えますか?

 

 

 

空気や水や食べ物という回答は多そうですが、天才物理学者のアインシュタインは、「ハチが地球上からいなくなると、人間は4年しか生きられない」と言ったそうです。

 

 

 

理由ですが、植物全体の受粉の約3分の2をミツバチが担っていると言われています。

 

仮にミツバチが絶滅すると地球上の植物の半分以上が種子を作れなくなる可能性があります。

 

特に人間が食糧としている作物の多くはミツバチの協力なくては生産出来ない状態にあるため、その食糧生産に対する被害は計り知れません。

 

4年で人類が絶滅するという計算の根拠は不明ですが、今現在でも地球上約10億人もの人々が飢餓状態にあるので、仮に食糧が半減すればその10億人は確実に餓死に向かい、新たに約30億人の人々が飢餓状態に陥る可能性があります。

 

そうなれば食糧をめぐる国際紛争が世界各地で一斉に勃発することは確実で、だからこそアインシュタインは「ハチが地球上からいなくなると、人間が生きられなくなる」と言ったという話です。

 

 

 

という事で、前置きが長くなりましたが、先日ブルームバーグで興味深い記事が掲載されており、「風が吹けば桶屋が儲かる」に通じる話だと思いますので、皆さんにもぜひ考えていただきたいと思ったからです。

 

 

 

それは以下のような記事です。

 

【自分の鼓動に耳傾けられるトレーダーは成功、業界で生き残る-研究】

 

 

 

相場の世界に身を置いていると、「なんか嫌な予感がする」という事もあれば、「今はチャンスかもしれない」など、直感のようなものを感じる時があると思います。

 

上記記事では、そんな直感に耳を傾けられるトレーダーほど成功する、という事が書かれています。

 

元トレーダーで、神経科学者に転じたジョン・コーツ氏の研究によると、「自分の心拍数を正確に言い当てられるトレーダーは、そうでないトレーダーよりも高い利益を上げられる」との事です。

 

また、著名投資家のジョージ・ソロス氏は腰痛が悪化するとポートフォリオを入れ替える、といった話も記事で紹介されています。

 

 

 

一見すると非科学的な感じがするかもしれませんが、それこそ「風が吹けば桶屋が儲かる」で、直感にも意味があるのではないかと思います。

 

また、ジョージ・ソロス氏の「腰痛が悪化するとポートフォリオを入れ替える」といった行動も、長年の経験から意味のある行動なのではないかと思います。

 

 

 

私個人においては、「風が吹けば桶屋が儲かる」という事で、「掃除」を大事にしています。

 

「掃除をして、部屋の気を整えてから相場と向き合う」という事を習慣にしています。

 

掃除をする事と相場で儲ける事には何の因果関係も無いと思われるかもしれませんが、私にとっては掃除が意味ある行動となっています。

 

 

 

というわけで、「風が吹けば桶屋が儲かる」です。

 

一見相場に関係が無さそうでも、【何か】を大事にする、という事を意識していただければと思います。

 

【何か】は、直感でも、ソロス氏のように腰痛などの身体からのサインでも、私のように掃除でも何でも構いません。

 

 

 

ぜひ、皆さんにおかれましても意識してみてください。