メンタル

 

【ユーロについて】

 

(現状)1年半ぶりの高値

 

 

 

(プラス面)

 

・フランスでマクロン氏が勝利

 

・ドイツでメルケル首相率いるCDU(キリスト教民主同盟)がドイツ最大州で勝利

 

・ユーロ圏のGDP16四半期連続でプラス

 

PMI(ユーロ圏製造業購買担当者景気指数)が6年ぶりの高水準

 

 

 

(マイナス面)

 

・フランス、イタリア、スペイン、ギリシャの若年層の失業率は、それぞれ25%34%40%48%

 

・反格差、反EU、反自由貿易、反移民の声の高まりで、政治的、社会的な対立が未だに深刻

 

・イギリス外務省が、フランス、スペイン、ベルギーを「テロの脅威がかなり高い」とし、ドイツ、イタリア、ギリシャを「テロの脅威が高い」と発表

 

・ギリシャの債務問題が再燃しつつある

 

 

 

上記はユーロについての分析です。

 

現状はユーロ高で推移しており、1年半ぶりの高値を付けております。

 

以前のコラムで、最近の相場について「石が浮かんで木の葉が沈む」の典型、私の周囲も全く同様の意見だとお伝えしました。

 

ユーロに関して言えば、上記のように、プラス面が評価されてこそのユーロ高という事ですが、反対に、それを打ち消すだけのマイナス面を抱えている事も分かります。

 

つまり、現在の相場は「行き過ぎ」です。

 

 

 

一方で、馴染みが薄い方も多いかもしれませんが、貴金属市場(金、銀)に関する裏話をお伝えしたいと思います。

 

 

 

・金、銀の不正な価格操作に関わっている、関わっていた銀行として、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、ドイツ銀行、スタンダードチャータード、BNPパリバ、ソシエテ・ジェネラル、バークレイズ、UBS、クレディ・スイス、HSBC、ノヴァ・スコシア等の名前が挙がっている

 

 

 

・上記銀行は先物市場の大量空売りで価格を引き下げ、安くなった現物を集め、退蔵している

 

 

 

・中国が金(ゴールド)を買い漁っているのは、上記銀行の不正な価格操作によって、価格が過小評価されている事を知っているから

 

 

 

・金も銀も宝飾品、金貨、銀貨のほか、ハイテク産業用の資源としても必要不可欠

 

 

 

2016年、世界の太陽光発電導入は前年比49%増だったが、太陽電池用電極ペーストに銀が必要不可欠

 

 

 

・金は1万ドル、銀は100ドルに上昇すると予想するプロが少なくないにも関わらず、現状は金が1280ドル、銀が17.5ドルに「抑え込まれている」と言われている

 

 

 

さて、上記のように、ユーロや金、銀についての状況を見ていただくだけでも分かりますが、「明らかにおかしい」という事であっても、それが実現してしまうのが相場の世界です。

 

そして、「明らかにおかしい」は、株、債券、為替、コモディティなど、多岐にわたって広がっています。

 

しかし、相場において、「明らかにおかしい」がいつまでも修正されない事はありません。

 

現実に、9.11同時多発テロやリーマンショック、東日本大震災、チャイナショック、ブレグジット等、世の中に衝撃が走ると、相場に必ず揺り戻しが起こるものです。

 

バブル景気で38,957円を付けた日経平均が、その後暴落した件についても同様ですし、先日は20,000円を超えたところですが、今後は油断禁物です。

 

 

 

そんな中、相場の世界では、よく「メンタルが重要だ」と言われます。

 

それは全くもってその通りなのですが、やはり私達は日本人ですので、神仏の精神を大事にするのがメンタルの面でも良いかと思います。

 

 

 

含み損に耐えている、成果が待ち遠しいと思う時こそ、神道の「荒魂(あらみたま)が試されている」と思うようにするのです。

 

つまり、試練にどう対処するか試されていると捉えるようにし、同時に希望を失わないよう意識するのです。

 

 

 

さらに、仏教の善悪論は「動機論」になります。

 

仏教では、社会貢献とか人助け、そういう「外見」「量」「規模」よりも、「心のあり方」の方こそ重視しています。

 

つまり、背景にある「心」がどうなのか、という事なのです。

 

したがって、相場であっても、「心をできるだけ清らかに」と意識して臨みます。

 

そのためには、一日一善でも、家をきれいに掃除する等でも良いので、自分の「心」の状態を少しでも良くするために、できる事をしていきます。

 

 

 

このように、メンタルをできるだけ良い状態にもっていきつつ、「明らかにおかしい」今の相場は必ずどこかで修正されるという事を思いながら、相場に向き合っていくのです。

 

 

 

引き続き、頑張りましょう。