「ビットコインが急騰しているね。日本の取引シェアが4割だそうだけど、自分の周りでは誰もやっていない。なんで、こんなに上がっているのだろうか?」
「ビットコインについてどう思う? 見通しは?」
上記のような感じで、最近はビットコインについて聞かれる事が増えてきました。
最近はずっと、為替については「固定相場なのか?」と言われるくらいボラティリティー(価格変動率)が低いですし、高値を更新している株式市場においてもボラティリティーが過去最低レベルです。
そんな中、ビットコインばかりが急騰を続けています。
ビットコインが騒がれるのも無理ないと思われます。
ここで、ビットコインについて私が知る範囲での「強気見通し」「弱気見通し」「知っておいた方がいい事」を以下にいくつか記してみます。
ちなみに、現在のビットコインは1ビットコインあたり1万8000ドル(200万円)を超えたところです。
【強気見通し】
・ジョン・マカフィー氏(ウィルス対策ソフトの開発者として知られる)は、2020年末までに100万ドル(約1億1000万円)をつけるだろうと述べている
・元ゴールドマン・サックスで7兆円ファンドの運用経験もあるマイク・ノボグラッツ氏は、2018年末には4万ドル(約450万円)に届いているだろうと述べている
・ウェブボット(元マイクロソフトのコンサルタントであるクリフ・ハイ氏が開発した未来予想プログラム)は、2018年5月初旬には4万ドル(約450万円)に届いているだろうと予想している
【弱気見通し】
・サクソバンクのストラテジストは、ブラックスワン(起きた時の衝撃が大きい事)として「各国政府がビットコイン規制に乗り出し、価格が1000ドル(約11万円)まで暴落する」と予想している
・日銀出身で麗澤大学教授の中島真志氏は「ビットコイン暴落で損するのは日本人」と警鐘を鳴らしている
・JPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモンCEOは「ビットコインは詐欺だ」「チュ-リップバブル(17世紀のオランダで起きた)より酷い」と発言している
【知っておいた方がいい事】
・ビットコインについて「取引所が自己買いをする事によって価格高騰を演出している」という噂がある
・専門家の中には「ビットコインをいったん買うと、将来現金に戻せなくなる」と指摘している人達がいる
・中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は中国人民解放軍と繋がりの深い会社であると言われている。一方で、習近平国家主席と中国人民解放軍の対立が指摘されている。ビットコイン推進勢力の背後には、華為技術(ファーウェイ)がいるという噂がある
・ビットコインの基盤技術であるブロックチェーンには弱点があり、量子コンピュータの発展が加速してくると暗号システムが破られる可能性がある
という事で、ビットコインについて述べてみましたが、私の結論としましては、「今後も上がるかもしれないし、まだ大化けするかもしれない。しかし同時に、全額失ってしまうようなリスクも高いと思う。やるのだったら、失っても自身が気にならない程度の金額でやるべきだ」というものです。
ちなみに、前述のサクソバンクのストラテジストは、為替についてのブラックスワン(起きた時の衝撃が大きい事)として「ドル円は150円まで急騰した後、100円まで下落する」「ユーロドルは1ドルちょうどまで下落する」と予想しています。
皆さんも、これらの話を頭の片隅に入れておいていただければと思います。