AI

 

個人的な話ですが、「トランプ政権によるIT産業への影響」というテーマについて、調べる必要が出てきました。

 

 

 

そして、調べる事によって様々な事が分かってきたのですが、今後も米国のIT産業が米国経済を牽引し、また世界を牽引することは変わらないだろうという結論に至りました。

 

 

 

IT産業は今、AI(人工知能)関連の投資を拡大しています。

 

グーグルはカナダにAIの研究拠点を開設し、ディープラーニング(深層学習)と呼ばれるAIの最新分野に力を入れており、医療や金融、製造業などの分野でのAI活用についての研究を深めています。

 

 

 

AI分野においては、ネイチャー誌などの主要科学誌で研究論文の発表が相次いでいますが、グーグルは昨年218本発表し、他企業に大差をつけての1位となっています。

 

 

 

また、グーグルはNASA(米航空宇宙局)と量子コンピュータの研究も行っていますが、「従来型PCよりも1億倍高速」と発表しています。

 

1億倍高速」という事で、「従来型PCなら1万年かかることを1秒で行える」そうです。

 

そして、この量子コンピュータが今後のAIをさらに加速させそうです。

 

 

 

元内閣参事官で嘉悦大学教授の高橋洋一氏は、「日銀の金融政策もAIで決められる」と言っています。

 

そんな中、日本の経済産業省はAIに国会答弁の下書きをさせる実験を始めましたが、高橋氏は「法案作成もAIができる」と言っています。

 

 

 

さて、このようなAIの存在が大きくなりつつある現状を踏まえまして、私達FX投資家として、今後相場の世界がどうなっていくのかについて考えてみたいと思います。

 

 

 

当然、相場の世界への影響は甚大です。

 

為替市場においても、すでにAIに頼る取引が増えてきているからです。

 

今のAIは値動きに対して判断を下すのがメインですが、最近では偽ニュースを判断するものまで開発されてきているようです。

 

偽ニュースと言えば、トランプ大統領の事が頭に浮かびますが、相場の世界においても偽ニュースに踊らされない事が重要です。

 

グーグルはこの分野においても研究を進めており、例えば何かの記事に対して、「情報の出所を特定し、質や合理性を判断し、記事の信頼度を採点する」という段階にまで至っているようです。

 

 

 

そして、このようにAIが進化すればするほど、相場の世界の「人間対AI」において、人間が不利になっていくのは否めません。

 

 

 

ただし、希望はあります。

 

現在、AIに運用を任せるヘッジファンドが増えてきていますが、それでも万が一に備えて、人間がAIの取引を見守っているのが実態です。

 

「万が一」があれば、人間がAIを停止させるという事です。

 

AIといえども、100%完璧ではないわけです。

 

 

 

この「100%完璧ではない」というところに、私達の勝機があるように思います。

 

グーグルでAI開発の総指揮をとるレイ・カーツワイル氏によると、シンギュラリティ(技術的特異点)は2045年という事です。

 

つまり、2045年になるとAIが人間社会を根底から覆し、AIが人間に代わってテクノロジーを進化させる時代になるとの事です。

 

したがって、相場の世界においても、まだ現状は人間にチャンスがあると思います。

 

 

 

そのチャンスをどう掴むかという話になりますと、やはり「忍耐」や「負けない=勝つ」の戦略が鍵になってくると思います。

 

AIが凄まじい進化をしている中、上記の「忍耐」や「負けない=勝つ」の戦略を無視して短期売買ばかりを繰り返せば、どう考えてもAIに分がありそうな事は容易に想像できるかと思います。

 

結果、人間は負けていくでしょう。

 

 

 

したがって、これまでのコラムでも繰り返し述べてきましたが、「忍耐」や「負けない=勝つ」は、戦略上も正しいのです。

 

 

 

こういった背景を認識しながら、私の手法を実践してもらい、そして相場に取り組んでいただけたらと思います。