オリンピック

 

リオオリンピックでの日本人選手の活躍が目立ちます。

 

821日時点で、金メダルが12個、銀メダルが8個、銅メダルが21個の計41個となっています。

 

「オリンピック選手達は本当に凄いな!」と心から思います。

 

 

 

さて、そんなオリンピックですが、「オリンピックの獲得メダル数」と「相場の世界」の間には、何か関連があるのではないかと思い、調べてみました。

 

 

 

株価においては、メダリストの所属する企業の株価が上昇しているようです。

 

体操男子の内村航平選手らが所属するコナミホールディングスの株価が上昇したり、柔道の大野将平選手が所属する旭化成が上昇したり、テニスの錦織圭選手とスポンサー契約を結んでいるユニクロ(ファーストリテイリング)の株価が上昇したりしています。

 

 

 

日経平均株価においては、総獲得メダル数が30個を超すと、上昇する傾向にあるようです。

 

1984年のロサンゼルスオリンピックでは総獲得メダル数が32個で日経平均は上昇、2004年のアテネオリンピックでは総獲得メダル数が37個で日経平均は上昇、2012年のロンドンオリンピックでは総獲得メダル数が38個で日経平均は上昇となっています。

 

 

 

一方で、1988年のソウルオリンピックでは総獲得メダル数が14個で日経平均は下落、1992年のバルセロナオリンピックでは総獲得メダル数が22個で日経平均は下落、1996年のアトランタオリンピックでは総獲得メダル数が14個で日経平均は下落、2000年のシドニーオリンピックでは総獲得メダル数が18個で日経平均は下落、2008年の北京オリンピックでは総獲得メダル数が25個で日経平均は下落となっています。

 

 

 

この流れでいきますと、821日時点でリオオリンピックの総獲得メダル数が41個で過去最多ですから、日経平均は上昇する展開となりそうです。

 

 

 

ちなみに、日経平均とドル円相場は相関関係が高い事で知られています。

 

円安ドル高になると日経平均は上がり、円高ドル安になると日経平均は下がる、といった具合です。

 

 

 

しかし、実際には、「株高になると円安になり、株安になると円高になる」というのが真相です。

 

要するに「株価が先に」という事です。

 

 

 

2015年のデータになりますが、東証一部上場の株式市場における外国人投資家の割合は31%です。

 

外国人投資家は「株が下落しても、為替でカバーする」という事を考えながら売買をします。

 

 

 

そこで、もしも日経平均が下がったら、為替でヘッジをします。

 

先物などを使って、円高で儲かるようにしておくのです。

 

例えば日経平均が16000円で、ドル円相場が100円の時、日経平均は160ドルに相当します。

 

その後、仮に日経平均が15000円まで下落し、ドル円相場が93.75円になったとすると、日経平均はやはり同じく160ドルに相当します。

 

つまり、日経平均が下落しても、為替が円高になれば、外国人投資家からすると株の損を相殺する事ができるわけです。

 

 

 

ですので、前述のように「株高になると円安になり、株安になると円高になる」というのが真相なのです。

 

 

 

これらを踏まえますと、リオオリンピックの総獲得メダル数が41個という事もありますし、前述の流れからすると、今後は日経平均が上昇すると予測できます。

 

つまり、為替においては円安ドル高です。

 

 

 

もちろん、「相場の世界は理不尽」と言われますし、直近ではトルコで結婚式会場を狙ったテロが起こっていますので十分注意が必要ですが、最近続いている円高傾向は、今回のリオオリンピックを機に、そろそろ株高円安へと修正が入るのではないかと思います。