荒れた展開

 

先週は、予想通りの荒れた展開となりました。

 

特にポンド円の値動きは凄まじく、24日金曜日だけでも、高値160.08円、安値133.18円と、なんと26.9円も動く結果となりました。

 

 

 

先週の相場を振り返ってみても分かるように、相場の世界は静かな値動きの時もあれば、大荒れする時もあります。

 

 

 

そんな中、今回は大事な相場格言を3つご紹介したいと思います。

 

 

 

まずは、「石が浮かんで、木の葉が沈む」です。

 

想像してみてください、「石が浮かんで、木の葉が沈む」です。

 

変だと思われませんか?

 

 

 

相場の世界では、どう考えても上がるべきなのに下がる、下がるべきなのに上がる、といったような事が多々あります。

 

「理論的に相場が間違っている」と言いたくなるのももっともですし、大物投資家のジョージ・ソロス氏も「相場はしばしば間違える」と言っています。

 

しかし、ジョージ・ソロス氏は「相場はしばしば間違える、だからチャンスがある」とも言っています。

 

要するに、「相場が間違っている事も含めての戦略」という事で取り組むべきだというのが、「石が浮かんで、木の葉が沈む」という相場格言なのです。

 

 

 

そして、次にご紹介する相場格言は「漁師は潮を見る」です。

 

 

 

漁師は、漁場を探す際に、気象状況や、潮の流れを見て決定しますが、相場もこれと同様で、相場を取り巻く環境や流れを見なければならないという事です。

 

 

 

特に先週でしたら、FX会社各社が「英国民投票に伴う相場変動に関するご注意」という事で、注意喚起を出していました。

 

「お客様におかれましては、ポジション軽減の事前調整ならびに追加資金のご入金を行っていただく等、口座管理につき十分ご注意くださいますようお願いいたします」という事で、注意喚起が各社から出されていました。

 

ですので、もしも先週これを無視して相場に臨んだとしたら、「漁師は潮を見る」が出来ていないという事になります。

 

あくまでも、漁師が潮を見るように、相場の世界においても、相場を取り巻く環境や流れを見なければならないというのがこの格言です。

 

 

 

そして最後に、これら2つの相場格言を踏まえて、3つ目としてご紹介する格言は「二度に買うべし、二度に売るべし」です。

 

 

 

相場という世界は、振り返ってみて後から正解が分かる世界です。

 

「買ってみるか、売ってみるかして、さてどういう結果が出るか」という世界です。

 

いくら自信があっても、相場がそのとおりに動く保証はありません。

 

前述の「石が浮かんで、木の葉が沈む」で、相場が間違えるという事もあります。

 

また、「漁師は潮を見る」が出来ておらず、相場を取り巻く環境や流れをきちんと見なかった結果、痛い目に遭う事もあります。

 

 

 

だからこそ、「まず相場にさぐりを入れる」というような慎重さが大事です。

 

「一度にどっと勝負してはいけない」という事です。

 

要するに、「石橋を叩いて渡る」といった慎重さが、相場の世界では何よりも重要なのです。

 

「二度に買うべし、二度に売るべし」は、まさにその慎重さを説いた相場格言となります。

 

 

 

上記3つの相場格言は、言われてみれば「当たり前」という気がしないでもありません。

 

 

 

しかし、「石が浮かんで、木の葉が沈む」「漁師は潮を見る」「二度に買うべし、二度に売るべし」は、いずれも私自身の経験上からも「重要」だと言い切れる程、重要な格言となります。

 

 

 

みなさんもぜひ、これらの格言を忘れずに、今後の相場に臨んでいただければと思います。