クーデター

 

日本時間16日早朝、トルコでクーデターがありました。

 

【(重要)トルコ情勢悪化(軍の一部クーデター)に伴う相場変動に関するご注意】という事で、FX会社各社も注意喚起を出しています。

 

十分注意して臨みましょう。

 

 

 

さて、今回は相場において、重要だけれども見落としがちな知識について述べたいと思います。

 

 

 

私自身が採用しているFXの手法としましては、「戦略的にナンピンを行い、時間を味方につけて勝つ手法」「1週間で完結する手法」「1日で完結する手法」「1時間で完結する手法」が挙げられます。

 

また、他には「金」の売買も行いますし、「金」と「銀」のサヤ取りも行います。

 

つまり、武器としての手法が複数あります。

 

様々な武器(手法)を駆使して、稼いでいこうというスタンスです。

 

 

 

ポイントは「様々な武器(手法)を駆使して」という事なのですが、相場において、重要だけれども見落としがちな知識がいくつかありますので、それらを順に説明させていただきます。

 

 

 

1、「算数」で考える

 

例えば、日常生活での「買い物」をイメージしていただきたいのですが、3千円の買い物に対して1万円札で支払ったら、おつりが7千円であると計算するでしょう。

 

要するに「算数」をするわけですね。

 

ところが、いざ相場となりますと、なぜかその「算数」が抜け落ちてしまう人がたくさんいます。

 

以下に具体的に説明します。

 

 

 

例えば、私の「戦略的にナンピンを行い、時間を味方につけて勝つ手法」では、これまでに1度も「負け」がございません。

 

「勝ち」は1回あたり元金の15%程度で、「負け」は一度もございませんが、負けたら最悪50%失うやり方を採用しています。

 

上述の通り、「負け」は一度もないのですが、仮に勝率を99%とします。

 

この場合、「勝ち」を1回あたり2%として、負けを50%として100回勝負したとしますと、

 

2×99)-(50×1)= 19850 = 148

 

このようになり、売買を繰り返すと、きちんと利益になる事が分かります。

 

 

 

一方で、「1週間、1日、1時間で完結する手法」の場合、勝ったり負けたりを繰り返します。

 

10回勝負を繰り返した場合、82敗になる事もあれば、28敗になる事もあるわけです。

 

仮に勝ちを10とし、負けも10としますと、82敗なら以下のようになります。

 

10×8)-(10×2)= 8020 60

 

逆に、28敗で、勝ちを10とし、負けも10としますと、今度は以下のようになります。

 

10×2)-(10×8)= 2080 60

 

つまり、勝ちを10、負けを10と同じにしている場合、トータルで利益にもっていく為には、勝率が50%より大きくなければなりませんが、逆に言いますと、勝率が50%よりも大きくなれば利益になるという事です。

 

また、仮に勝ちを30、負けを5とした場合、28敗でも利益になる事が分かります。

 

30×2)-(5×8)= 6040 = 20

 

 

 

別のパターンとしましては、例えば勝ちを10、負けを9としましたら、10回勝負を繰り返し、5勝5敗だと以下のようになります。

 

10×5)-(9×5)= 5045 = 5

 

つまり、勝率50%でもトータルで利益になります。

 

ちなみに、毎週お届けしている本ウィークリーメールでは、必ず「利食い幅」が「損切り幅」よりも大きい売買戦略となっています。

 

なぜなら、「利食い幅」が「損切り幅」よりも大きければ、勝率50%でも、繰り返す事で利益になるからです。

 

 

 

ここで私が言いたかったのは、日常生活と同じように、相場でも「算数」で考えましょう、という事です。

 

特に、短期売買で大事なのは「1タームで勝つ」という考え方です。

 

上記のように勝ちを10、負けを10とした場合、28敗ならマイナスですが、例えばその後、1514敗という展開になればプラスになります。

 

ポイントは、仮に勝ちを10、負けを10とした場合、28敗で勝負をストップするのではなく、例えば上述のように1514敗になるまで勝負を繰り返して、勝ってから勝負を終了させる事が「1タームで勝つ」という考え方です。

 

 

 

1タームで勝つ」にあたって、ルールは何でも構いません。

 

ただし、その1ターム内は同じルールを貫く事、「算数」を貫く事がポイントです。

 

要するに、売買を繰り返す際に、いわゆる「感覚」ではなく、「算数」で考えていく事が重要なのです。

 

 

 

 

 

2、トレンド・イズ・フレンド

 

「トレンド・イズ・フレンド」は相場格言です。

 

川の流れをイメージすると分かりやすいかと思いますが、川の流れに逆らって進むよりも、川の流れに沿って進む方が、スムーズに進めます。

 

したがって、相場においても、上昇トレンドの時に「買い」で勝負し、下落トレンドの時に「売り」で勝負しましょう、という意味になります。

 

相場でもトレンドに沿って勝負をすれば、川の流れ同様トレンドが後押しし、トレンド方向へ利益が伸びやすくなるメリットがあります。

 

また、一時的に下落したところで買う事を「押し目買い」、一時的に上昇したところで売る事を「戻り売り」と言いますが、押し目買いは上昇トレンドの中での「押し目買い」を狙い、戻り売りは下落トレンドの中での「戻り売り」を狙うというのが基本です。

 

 

 

 

 

3、重要イベントや注意喚起

 

米雇用統計や日銀金融政策決定会合など、相場には重要イベントがたくさんあります。

 

「重要イベントの割には値段があまり動かなかった」というケースもありますが、「重要イベントで暴騰や暴落が起こった」というケースも多々あります。

 

特に先日のイギリスの国民投票では、事前にFX会社各社からも注意喚起が出されていましたが、ポンド円に至っては1日でなんと26.9円も動くという、とんでもない大荒れ相場となりました。

 

今回のコラム冒頭でも【(重要)トルコ情勢悪化(軍の一部クーデター)に伴う相場変動に関するご注意】という事で、FX会社各社から注意喚起が出ているとお伝えしました。

 

したがって、今週も十分注意して臨む必要があります。

 

このような重要イベントや注意喚起はFX会社でも確認できますし、重要イベントだけなら「Yahooファイナンス」でも確認できますので、チェックしてから相場に臨む事を習慣とするべきです。

 

そして、前もって重要イベントや注意喚起をチェックし、重要イベントや注意喚起に際しては、「見送る」「ポジション量を減らす」「損切り貧乏にならないようにストップを広めにする」等の対応をしていきます。

 

 

 

 

 

以上、相場において、重要だけれども見落としがちな知識を簡単に述べましたが、大事な知識はまだ他にもあります。

 

しかし、上記3つを徹底しますと、相場のパフォーマンスは確実に向上するはずです。

 

なぜなら、いずれも「理にかなった」事であると同時に、「見落としがち」な事でもあるからです。

 

 

 

そして、冒頭の「様々な武器(手法)を駆使して」についてですが、「いずれかの手法で稼いだ金額の範囲内でリスクをとる」というスタンスでやっていきますと、メンタル面でも安定するのでオススメです。

 

また、「1週間、1日、1時間で完結する手法」は、1タームで勝つという考え方で取り組む事がポイントです。

 

 

 

ぜひ、皆様におかれましても、これらの考え方を取り入れて、実践で活かしていただきたいと思います。