慎重に

 

荒れたマーケットとなりました。

 

フランスの金融機関大手ソシエテ・ジェネラルのアナリストが米国の証券市場が75%下落するという予測を出しました。

 

また、アジア開発銀行(ADB)の幹部が「世界の主な株式市場では今後も株価が50%から60%ほど下落する見込み」と発言した、との情報もあります。

 

 

 

結論から言います。

 

相場は緊急事態に突入したと思って、今後は慎重に取り組んでください。

 

為替は円とドルが「買い」、他通貨は「売り」というイメージを持って今後に臨んでいただければと思います。

 

もちろん、相場は生き物ですので様々な動きをしますから、「円買い、ドル買い、他通貨売り」という相場観を持ちつつも、あくまでも“慎重に”取り組んでいただきたいと思います。

 

 

 

2016年は、世界中で株価大幅下落の展開です。

 

下落の原因は複数ありますが、日経平均株価はずいぶん前から操作されていると思います。

 

GPIFと日銀しか買い手がいないのでは?」と言っているプロも少なからずいるからです。

 

 

 

中国株は2016年の初めから暴落しました。

 

そして、週末も3.55%安と、大幅安で引けました。

 

それに伴い、中国の外貨準備高は12兆7300億円激減したと報じられています。

 

 

 

世界は今、「本当におかしい!」という認識を持つべきだと思います。

 

バルチック海運指数というものがあります。

 

世界経済の先行指標として知られる指数です。

 

このバルチック海運指数が“最安値を更新中”です。

 

この指標一つとっても「世界経済はおかしい」と言えます。

 

 

 

今回の株価大幅下落の大きな要因として、「サウジアラビア」が挙げられます。

 

サウジアラビアの収入の7割は原油に依存していると言われていますが、ご存知の通り、原油価格は暴落中です。

 

一部では「サウジの破綻?」と言われるほど財政状態は悪化しており、しかし、国家体制は王族支配が続いています。

 

今回の世界の株価大幅下落は、サウジアラビアの王族達の資産売却の動き、国家としてのサウジアラビアの外貨資産の取り崩しの影響が非常に大きいと見られています。

 

それに加えて、IS(イスラム国)指導者のバグダディ氏のものとされる「圧政に対して立ち上がれ」というサウジアラビア国民に対する音声メッセージがインターネット上に流れました。

 

今後も決して予断を許さない状況です。

 

 

 

別方面で気になる情報もあります。

 

「麻薬とブッシュ」で検索しますと、相当数ヒットするのですが、元米国大統領のブッシュ一族と麻薬ビジネスの関連が噂されています。

 

先日、メキシコとアメリカの当局から日本円で10億円以上の懸賞金がかけられ、メキシコ最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」の最高幹部が銃撃戦の末に逮捕されたというニュースがありました。

 

この最高幹部の逮捕によって、今後はブッシュ一族にも捜査が及ぶとの噂もあり、気になるところです。

 

 

 

また、現在米大統領選を戦うヒラリー・クリントン氏が2~3ヶ月以内に起訴されるとの情報もあります。

 

以前の「公務で個人のメールアドレスを使用した」問題が連邦記録法違反に当たるとされているからです。

 

これに関しましてはメール削除等の証拠隠滅の疑いも言われており、前述のブッシュ一族の件と同様に今後が気になるところです。

 

 

 

要するに、経済だけでなく、政治や国際情勢も含めて、あらゆる面でおかしいのが今の世界だと思います。

 

 

 

それでも相場は日々動いていきます。

 

しかし、冒頭の「米国の証券市場が75%下落するという予測」や「世界の主な株式市場では今後も株価が50%から60%ほど下落する見込み」という話を思い出してください。

 

 

 

何も知らずに大暴落に直面するのと、今のうちから大暴落に備えておくのは大違いです。

 

 

 

ぜひ、気を引き締めて臨んでください。

 

当面は、「円買い、ドル買い、他通貨売り」という相場観を持ちつつ臨むのがいいと思います。

 

もちろん逆行する時もありますが、基本的な相場観としては、「円買い、ドル買い、他通貨売り」が当面は正解になるだろうと思います。

 

 

 

そして、ピンチはチャンスです。

 

大暴落に怯えるよりも、大暴落をチャンスと捉えて逆に儲けるくらいのつもりで今後の相場に取り組んでいただければと思います。

 

もちろん、「慎重に」というのが大前提です。